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漫画『あげくの果てのカノン』あらすじと感想:異色すぎる不倫の世界へようこそ

あげくの果てのカノン 1 (ビッグコミックス)

はじめに

ベッキーのゲス不倫を皮切りに、不倫や浮気ネタがニュースでよく取り扱われるようになった気がします。感覚的にですが。

漫画の世界も同じで、不倫を扱った作品を急激に増えた気がするんです。

不倫の漫画って「胸クソ悪いなー!」と思いながらもつい読んでしまうんですよね。続きが気になってどんどん読んでしまうという。

この手の漫画はある程度ストーリーのお作法のようなものが決まっていて、続きが気になる作品が多い半面、パターンは結構似てるんですね。

「不倫漫画のパターンって、もう出尽くしたのかな」

そんな事を思っていた矢先に登場したのが、本作品です。

もうね、斬新すぎる設定。不倫漫画に、こんな描き方があったんだなぁと感心してしまうほどでした。

そんな『あげくの果てのカノン』について、今日は紹介したいと思います。

こんな人におすすめの作品です

  • 不倫漫画が好きな方(かつ、そのパターンに飽きてた方)
  • 一途な恋(黒歴史的な)を経験したことがある方
  • 5巻で読めるちょうど良いサイズの漫画を探している方

作品情報

作品名 あげくの果てのカノン
作者 米代 恭
ジャンル 不倫✕SF
連載開始 2015年8月
既刊 5巻(完結)
受賞歴 全国書店員が選んだおすすめコミック2018 15位
ディア化 なし

※2018年11月17日時点の情報です。

『あげくの果てのカノン』あらすじ

この漫画って『アイアムアヒーロー』と同じ手法を取られていて、読み始めてしばらくは「話の軸が」見えてこないんです。

「これ、なんの漫画なんだろう?」で始まって、1話の終わりで「そういう漫画なんだ!」という理解に至ります。

なので、既に興味がある方には「まずは、なんの前情報を入れずに読んでみる」というのもひとつオススメです。(さあ、ここでブラウザを閉じて早速読むのだ・・!)

では、まず動画のご紹介から。最近は漫画でもこういったプロモーションムービーが用意されていて、読む前のワクワクを促してくれますね。

主人公・高月かのんは学生時代から堺先輩に想いを寄せていました。

その想いは尋常ではないほど強く、もはやストーカーレベル。高校時代にフラレているのにも限らず、今もこっそり先輩の声を録音しては、家で聴いてメロメロになるという酔狂ぶり。

この世界では「ゼリー」と呼ばれる地球外生命体が地球に外を及ぼしていて、それを駆除する「SLC特殊部隊」と呼ばれる組織が存在していました。そして堺先輩はその一員だったのです。

「ゼリー」の驚異は凄まじく、堺先輩も戦いの中で大怪我を追ってしまうことが少なくありませんでした。

しかし、負傷した人体にゼリーを移植することで、欠損した肉体を回復できる「修繕」という技術が発達しており、何度傷ついても堺先輩は復活しました。

しかし修繕にはリスクもあります。それは修繕を繰り返すことで、どんどん人格が変わってしまうということ。

果たして、変わってしまう堺先輩を、かのんは愛し続けることができるのか・・・

ちなみに、この作品が不倫漫画たる所以ですが、堺先輩は初穂という女性と結婚しており、初穂は「修繕」研究の第一人者だったりします。

地球外生命体と、修繕と、不倫と。SFと恋愛要素がうまく入り混じった新感覚の作品になっているのが『あげくの果てのカノン』です。

『あげくの果てのカノン』の魅力って?

SFと不倫の化学反応

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(公式PVより引用)

冒頭でも述べましたが、不倫漫画とは縁がなさそうなSF展開がこの作品の魅力の一つですね。

地球外生命体「ゼリー」の存在。エヴァンゲリオンにおける使徒のようなもので、なぜ「ゼリー」が存在するのか。なぜ「ゼリー」を駆除しなければならないのか。は良く分かっていません。

まああくまでも不倫メインの漫画なので、その追求はそこまで重要ではないんですけどね。

ただ、SF要素が本作品のワクワクの一端を担っているのは確かです。

メンヘラ度MAXの主人公に注目

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(公式PVより引用)

こんなメンヘラな主人公に、女性は共感できるのかな笑。

ってくらい、とにかくヤバいメンヘラです。画像がそのヤバさを物語ってますね。

彼女は堺先輩に対する想いがすごすぎて、常軌を逸した行動を繰り返します。先輩の元カノを隠し撮りしてファイルにまとめたり、先輩が落とした箸袋をコレクションしたり。

ジョジョ4部の「吉良吉影のツメ集め」くらい引くレベルだわ!

まあでも確かに、恋は盲目といいますか。ここまでいかないにしろ、部活にも勉強にも身が入らず、その相手のことしか考えてなかった時期が僕にもあったのは確か。

そんな黒歴史(否、ピュアな思い出!)がある方は、一途な恋に共感できてしまう部分も多いかもしれません。

人は、人が変わってしまっても愛し続けることができるか

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(公式PVより引用)

そんなメンヘラ主人公に対し、恋の相手の堺先輩は「修繕」を繰り返すことでちょっとずつ身体の特徴や性格が変わっていきます

ずっとストーカーしていただけに、細かな変化にも気づいてしまい、戸惑う主人公

果たしてその変化を許容できるのかどうなのかが、この作品の大きなテーマになっています。

この作品を初めて読んで頭をよぎったのが『アルジャーノンに花束を』でした。

知的障害を持つ主人公チャーリー。32歳の彼の脳年齢は6歳でしたが、脳手術によって常人以上のIQを持つ天才になります。

しかしその代償として、優しい心、純粋無垢な心を失ってしまいます

チャーリーはやがて元の6歳の知能に戻ってしまうのですが(原作はチャーリーの一人称で語られていて、どんどん脳が退化していく様子が超切ないのです)

そのチャーリーと恋をするアリスの存在が、まさに『あげくの果てのカノン』におけるかのんに姿重なりました。

そして、「世界を救う代償として、自分を失っていく」堺先輩もまた、アルジャーノンの主人公チャーリーに重なってしまうのでした。

おわりに

かのんと堺先輩の関係性は、最終的にどうなっていくのか

実は連載ではすでに完結しており、2018年6月12日に最終5巻が発売されます。

巻数的にも全5巻でサクッと読めますので、ぜひお手にとってみていただければと思います。

では、今日はこんなところで!

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