
どうも、ユート・クライフ(@chiripama)です。
僕はゴリゴリの濃いめ男子ですが、意外にも少女漫画をよく読みます。
最近読んだ中では『青空エール』がダントツでした。というのも、そんじょそこらのビジネス書よりも参考になる「リーダーシップ論」や「チームビルディング論」が、そこには描かれているからです!
Contents
【小話】良いチームとダメなチームの違い
仕事をしていると、一人でできる仕事なんて数少なくて、誰かがいないと成り立たない。と、感じることが良くあります。
なので、どれだけ一緒に仕事をする人といい関係が気づけるかが、仕事をやる上ですごく大事なことなんだと思います。
自分もそろそろ社会人として9年目に突入しますが、幸い周囲のメンバーには恵まれたなぁと思う一方、横から見てて「こりゃダメだ」と思うチームやプロジェクトもたくさん見てきました。
考えてみると、「ダメだ」と思うチームは共通点が見えてきます。それは「リーダーに対して陰口をしているメンバーがいるチーム」でした。
じゃあ、逆にいいチームってどういうチームなの?という問いに対しての答えが、実は『青空エール』で描かれているのです!
超解釈!『青空エール』あらすじ
その前に、『青空エール』の簡単な紹介をしておきましょうか。
この作品は、端的にいうと吹奏楽部に所属する主人公(つばさ)と、野球部に所属する男の子(大介)とのリア充な恋愛を描いた作品です。
つばさは楽器経験も無い中、憧れだけで名門の吹奏楽部に入部します。大介は、ただただひたむきに甲子園を目指し、野球部で奮闘していきます。
それぞれの三年間が19巻のサイズに収まっているのですが、二人の関係は恋愛だけでなく「お互いを高めあう存在」として描かれているところに、この作品の素晴らしさがあるんです。
『青空エール』の魅力って?
1. 良いチームとはこういうチームだ!

さあ、先ほど書いた気になる「良いチームの条件」についてです。
作品の中で、個人的に大好きなシーンがあります。それは、主人公のつばさが所属するトランペットパートのメンバーが練習中に行うやりとり。
今日はみんなでみんなのいいところを言い合いたいんだけどいいかな!!
良いと思ってても、実は伝えてないことってあるでしょ
それを絶対悪いこといったり、ちゃかしたりしないで
いいことだけを言うの
(『青空エール』19巻より)
つばさたちは、それぞれがそれぞれに対して「良いと思うこと」を赤裸々に伝え合います。
「この人はこんなことを考えててくれてたんだ」「自分って、思っている以上に尊敬されてたんだ」
普段から思っていることを口にするだけで、チームの士気があがり、まとまりがなかったように見えたチームが一つになっていきます。
僕が思う良いチームの条件。それは、お互いを褒め合うことで、信頼しあえる関係になっているチームです。
もちろん、ダメなことはちゃんと指摘しあうことも大事です。ただ、人間の本質って「褒めると伸びる」にあると思うんですよね。だからこそ、良いと思ったことはちゃんと声に出して褒めることが、いいチーム作りには欠かせないのです。
P.J.ザックさんという方が研究している「オキシトシン」というホルモンがあるのを最近知りました。
人は、幸福だと感じる時に「オキシトシン」というホルモンを分泌するらしいのです。じゃあその「オキシトシン」はどういうときに分泌されるのか。それは二つあって、
- 愛し合ってるとき!爆
- 褒められたとき
らしんです。で、P.J.ザックさん曰く、お互いに褒めあうチームは、この「オキシトシン」がドバドバと出ているとのこと。
物語の後半では、タイトルの「エール」よろしく、「頑張れ!」という応援が象徴的に多用されるようになります。褒め合う文化は「トランペットパート」という小さなチームに止まらず、部活全体に広がっていくのです。
「プレッシャーを与えるから、頑張れってあんまり言うな」いつしかそんな風潮になってしまった今日このごろ。そういう時代だからこそ、この「頑張れ」というフレーズにちゃんと意味を持たせて、強いメッセージが込められていることに清々しさを感じます。
褒め合うことで高め合うチーム。きっと、青空エールのトランペットパートのみんなも、オキシトシンドバドバ状態なことでしょう!
2. ただのバカップルではない!最高のビジネスパートナーだ!

もう一つ、この作品を読んでいる間、ビジネス的な観点でいいなぁと思ったことを紹介します。
主人公であるつばさと、野球部の大介くん。何を隠そう、見てるこっちが恥ずかしくなってくるくらいなバカップル!
しかしこの関係が、よくよく見てみると、ビジネスにおいても非常に参考になる関係だということに気づきました。
この二人、放課後いつもイチャイチャしてるんですが、そのイチャイチャの内容が実に興味深い。つまり、それぞれがメンターになっている関係性なんです。
メンターとは、仕事や人生をよりよくするための支援者として、対象者への指導や助言をする人のこと
上記の記事によるとメンターの役割として以下が挙げられています。
- 対象者が実現したい目標やゴールの明確化
- 目標やゴールに対する現状の把握
- 目標と現状のギャップを埋めるために必要な行動計画の立案
- 行動に対する行動支援・アドバイス。経験が少ないメンティへのロールモデル
- 課題や問題を抱えたときのモチベーションやメンタル面のサポート
これ、まさにつばさと大介の関係!
驚くべきことに、つばさは客観的な視点で野球部を、大介は客観的な視点で吹奏楽部を見ているので、冷静にそれぞれがすべきことをアドバイスし合っているんです。
仕事をするうえで、チームメンバーとどう接するべきか、そのヒントがこの『青空エール』には描かれている気がします。(ふたりとも、きっと社会人になったら良いリーダーになれると思うよ・・・!)
3. 漫画的な面白さもちゃんとある!

この作品、少女漫画が苦手な人でも面白く読めると思うんです。その理由は上記の通りでもあるし、単純にストーリー漫画として面白い。
その理由は、「部活を題材にしている」ことにあると思います。部活漫画の面白さを分ける要素の一つに、「一年生から三年生まで、それぞれの一年間が意味のあるものになっているか」というのがあると思うんです。この漫画の三年間は、無駄が全くありません。
かならずどこかに挫折を挟んで、最後はハッピーエンド、というのがセオリーだと思うんですが、この『青空エール』でもそこはちゃんと描かれているので安心してお読みください!結論、超面白いです!
【まとめ】この作品はこんな人におすすめ
- チームビルディングに興味がある人
- アツい部活漫画が読みたい人
- もちろん!キュンキュンを求めるあなたにも!
本日のおじさんのにがおえ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。このブログでは、これからも自分の好きなエンタメを紹介していく予定です。
例えば漫画の話や
映画の話
育児日記も。
気ままに書いてます。これからもぜひぜひよろしくお願いしますー。