
はじめに
先日のアメトーークのテーマは「しゃべり出し決まってるトーク」でしたね。
フリートーク回なのですが、1つだけ「冒頭の文句が決まっているので、それに沿ったトークをしなければならない」と、という縛りがありました。
その、冒頭の文句の1つに「「ウソつけ」って言われそうなんですが…」っていう喋り出しがありましたが、自分の「ウソつけ」って言われそうなエピソードを今から話します。
小学生のころ、僕が住んでたアパートの目の前に空き地がありました。
時間がある子供達が自然にふらっと集まる場になってたので、集まる人数によって、鬼ごっこだったり、ボール遊びだったり、と日によって遊び方が様々。
ある日、結構大人数が集まったので、中島くんみたいな男の子が「野球しようぜ!」と言い出しました。
正直、自分は野球についての知識がほとんどなかったので、めちゃめちゃ不安だったのですが、小学生なのでもちろんワクワクの方が勝り「やろうぜやろうぜ!」と
自分の打順が回ってきたときの緊張感は今でも忘れられません。とにかく、自分は迷惑をかけてはいけない。だから下手なプレーはできない。でも、活躍したい。
そんな状況で、バットを握る訳ですから、とにかくフルスイングな訳です。でも、もともと運動神経が悪すぎたので、もちろん当たりません。
ここで僕は考えました。打つことができないのなら「バント」だ。確か、野球にはバントという技(?)があった。ここは、バントで切りぬけよう・・・!
そして、僕はバントの構えをしました。ここからが、愚かだった。
野球を知らなかった僕は、「あの構え」自体が、「バント」というもので
「このポーズをした者は、出塁しても良い」
という謎ルールだと勘違いしていた訳です。
ピッチャーが投げた瞬間に、僕はバットを捨てて走り出した。
しかも、ただ走り出しただけではない。
思いっきり三塁に向かって走り出したのです。
当時、なぜ三塁に走り出したのかはちゃんとは思い出せません。きっと、自分のことを天才だと信じ込んでいた僕は「三塁に行き、戻って来れば一塁分の距離を走らなくてすむ」とか考えてたんでしょう。
そもそも、当時「タッチアウト」だけがアウトだと思ってたので、「ボールから逃げ回って、ホームを二度踏めば1点」という思い込みをしていたのです。とにかく、一塁だろうが三塁だろうが、塁に出て、タッチアウトされなくて、逃げ回ることが大事だった。
幼い頃の記憶ではあるものの、当時友達にめちゃめちゃ怒られたのを覚えてます。軽蔑の目を忘れることができました。
それ以降、何度か野球をするんですが、出塁がトラウマになりました。
まあ、打席に立ってもヒットを打ったことがないので、そもそも出塁することもないんですが・・・
ありそうでなかった、斬新な設定の高校野球漫画
野球のプレーは下手ですが、甲子園は好きで、毎年観てます。
そのきっかけとなった漫画が、今回紹介する『ダイヤのA』です。
熱い漫画、ドラマチックな漫画が好きな人には超絶オススメ。
もう一度、あのミットに投げ込みたい‥・・。 捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、仲間に別れを告げ、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた! 王道にして斬新。感動と興奮の高校野球漫画!!
週刊少年マガジンで、今も連載中(ダイヤのAact2となってますが)の作品。
「弱小校が強豪校に立ち向かう」という設定の作品はよくありますが、この作品の舞台は「強豪校の野球部」。強豪校ならではのレギュラー争いが、ストーリーの軸の一つとなっています。最近は『バトルスタディーズ』なんかも同様に強豪校を扱ってますが、作品のタイプとしては珍しい部類じゃないかと。
主人公は、努力する天才。センスあふれる投手が周囲にいる中で、誰よりも努力し、やがてレギュラーの座を徐々につかんでいきます。決して秀才タイプではないが、サポートしてくれる味方を増やすのが上手く、とても共感できるキャラクターです。
部活を扱う漫画を魅力的にする要素の一つに、「負けた側を、どう美しく描くか」というのがあると思います。『ダイヤのA』に関しては、「レギュラーになれない、試合に出れない者をどう描くか」というのが、非常に丁寧に描かれています。
登場人物が多いのもこの作品の特徴ですが、ひとりひとりのドラマもしっかり描いていて、長編ながらもイッキにのめり込んで読めてしまう、そんな作品です。
あと、絵がめちゃくちゃ上手い!チェンジアップ(球種)の表現とか、正直シビれます。
ていうか、普通に「チェンジアップ」ってワードを使えていることが、三塁に走り出した頃からすると超成長してるなーと思います。すべて『ダイヤのA』のおかげ。
今日はこんなところで!