
どうも!ユート・クライフ(@chiripama)です。
本日、ご紹介する漫画は『ケンガンアシュラ』。「最近ハマってる漫画何?」という会話をした時に、結構多くの人が挙げた作品だったので、ずっと気になってました。
読んでみて分かったのは、少女漫画の対極にあるような作品だなぁと。偏見かもしれませんが「男性は少女コミックを読まないけど、女性は少年コミックも読む」というイメージがあります。でも、この作品は女性が読むイメージが全くありません。(確かに、勧めてきたのは全員男性だった)
なにせ、恋愛要素はほぼゼロ。作品の95%は肉と肉のぶつかり合いで構成されています。でも、だからこそ、あの頃純粋な少年だった男性には、すごく刺さるものがあると思ってます。
【小話】30歳になってみて
あ、そういえば先日30歳になりました。10代も20代もあっという間だったなぁ〜。いつのまにか、終わってた気がします。
小・中学生の頃って、30歳って中々なオッサンだと思ってましたが、いざ30歳になってみると、自分の幼さに戸惑いを隠せません。正直、13歳くらいで精神年齢が止まっている気がします。
それもそのはずで、あの頃から趣味がほぼ変わってないんですよね。今も一番好きな『ONE PIECE』は小学生の頃から読んでるし、今年の発売を楽しみにしている『キングダムハーツ3』も、『1』はそういえば中学生の頃に発売されたんでした。
あの頃の思い出ってキラキラ輝いてて、たまに仕事をしながら「昔は良かったなぁ」なんて思ってしまうこともあるんですが、よくよく思い出すと全然キラキラしてない、ヤバい思い出もいくつかあります。
「遊戯王カード」ってご存知ですか?僕が小学生の頃なんですが、漫画『遊戯王』発のカードゲームが当時めちゃくちゃ流行ったんですよ。流行り物に弱かった僕も当然持っていました。ただ、友達がいなかったのか、やる相手がいなかったのです。
そこで何を思ったのか、僕は「一人で」モンスター同士を1枚1枚戦わせ、「最終的にどのモンスターが優勝するか選手権」に興じることにしたのです。
客観的にみると、そして今考えると、相当寂しくて目も当てられない状況だとは思うのですが、当時はそれがめちゃめちゃ楽しかった記憶があります。
きっとそれは、天下一武闘会しかり、超人トーナメントしかり、何かの頂点を決める「トーナメント」というものに童心を掻き立てる魅力があったからなんでしょうね。それは僕だけではなく、世の少年たち全員に当てはまるといっても過言ではないと思ってます。
『ケンガンアシュラ』のあらすじと魅力
そう、『ケンガンアシュラ』は最強の格闘家を決める「トーナメント」を描いた作品なのです。
最強を決める。この要素にグっとくる方は今すぐ読んだ方が良いと思います!
さて、そんな『ケンガンアシュラ』のあらすじですが、
「企業を代表する格闘家たちが、トーナメントで争う」
これに尽きます。これだけだと、あまり内容がない印象を受けますが本当にその通りでその分、一試合一試合が丁寧に&アツく描かれており、読み始めたら最後。ページをめくるスピードが止まることはありません。
この作品の魅力をあえて3点にまとめてみました。
1.格闘家たちは、企業の代表とて戦っている
一風変わっているのは、大会に「企業同士の腹の探り合い」の要素が含まれていることです。トーナメントは、格闘家と格闘家の対決であり、その格闘家を擁する企業と企業の対決でもあるのです。
ちなみに、その企業がギリギリというか。こんなテンションになってます。



(裏サンデー公式ページより)
(いや、これギリギリアウトな気が・・・)
2. ヒロインの存在
この作品の主人公は1巻の表紙にもなっている「十鬼蛇 王馬」なんですが、ヒロイン的な存在なのがもう一人の主人公

このオッサン、山下一夫です。
物語の序盤に、自社の会長に呼ばれ、十鬼蛇 王馬の世話役として抜擢されるんですが、バケモノ集団の中でただ一人、フツーのオッサンなので、唯一読者の共感が得られるキャラと言えます。
こういう風に、読者と近い位置にいるキャラがいるとその世界観に没入しやすいですよね。たとえば、ONE PIECEでいうと「ウソップ」的な存在ですね。
ある意味ヒロインな「山下一夫」。登場時はうだつの上がらないサラリーマンでしたが、彼の成長もこの物語を彩る重要な要素になっています。
3. 関林ジュンというキャラクター
このブログでは、作品を紹介する際に「天パなキャラ」を紹介しています。
トーナメントに出場する「関林ジュン」という選手がいて、このキャラが際立って天パな感じなんですが、髪質関係なくとても魅力的なキャラクターなので、深掘って紹介したいと思います。

異種格闘技による対決がメインなので、様々な格闘技に傾倒するキャラクターが出てきます。そんな中で関林は「プロレスラー」として登場します。
僕も、いっときプロレスに大ハマりしてしまった時期があるのですが、よく「プロレスって何が面白いんだ」と、色々な人に聞かれたことがあります。
プロレスの魅力って、一言では言い表せないんです。ただ、そこには紛れもなく「美学」があって、関林はこの作品内でその美学を体現してくれるキャラクターなのです。
ひとつ、美学を紹介するとするなら、プロレスは「技を必ず受ける」スポーツだということ。相手がかける技を、かわしたくてもかわさない。ガチンコでぶつかりあう。
この漫画を読めばきっと、そんなプロレスの魅力が理解できると思ってます!
勝手に関連作品
プロレスの話もしましたので、今回は「プロレスの美学を感じることができる作品」を簡単にご紹介したいと思います。
1. グラップラー刃牙 外伝

グラップラー刃牙 (外伝) (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1999/11/01
- メディア: コミック
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『ケンガンアシュラ』がバキシリーズの影響を受けているのは、誰の目からみても明らかだと思います。バキシリーズも「最強を決める」がテーマになっている作品です。
そんな中でこの外伝はちょっと特殊で、アントニオ猪木をモデルとした「アントニオ猪狩」と、ジャイアント馬場をモデルとした「マウント斗羽」が、誰もいない東京ドームで密かに対決する、というストーリーになっています。
よくよく調べると、ジャイアント馬場とアントニオ猪木は戦ったことがないらしい。そんな「夢の対決」が実現しちゃうのが、漫画のすばらしいところですよね。
1巻で完結ですが、プロレスの素晴らしさを堪能できるすばらしい1冊となっております。
2. リアル 13巻
言わずとしれた「車椅子バスケ」をテーマとした作品、『リアル』。今回は、13巻にフィーチャーします。
実は、13巻には車椅子バスケの要素はほとんどなくて、プロレスの話がメイン。悪役レスラーとして名を馳せていた「白鳥」というプロレスラーが、脊髄を損傷し、下半身不随となってしまいました。13巻はそんな白鳥の再起の物語になっていて、リハビリの末にもう一度プロレスのリングに立つ、というお話になっています。
実は、この13巻を手に取ったときはそこまでプロレスに詳しくありませんでした。ただ、そんな僕でも、涙なしには読めませんでした!
むしろ、この13巻だけ読んでもいいくらい。それくらいオススメな作品です。
3. レスラー
最後は映画を紹介しましょう。
この『レスラー』という映画も、プロレスの美学を語る上では欠かせない作品なんじゃないでしょうか。
こちらもリアル13巻と境遇は似てて、かつて人気を極めたプロレスラーが落ちぶれ、選手生命を絶たれたのち、再起にむけて奮闘するというストーリーです。
主人公を演じるミッキーロークもまた、かつてプロボクサーだったということで、演技に説得力があります。そして、終始感じるのはその「哀愁」。ずっと目に涙を溜めながらみてしまう映画になっています。
「プロレス」と「哀愁」という言葉を掛け合わせると「最強」になります。今回ご紹介した3作品は全てそれを兼ね備えている作品になっているんじゃないかと思うんです。
最後はプロレスの話に着地してしまいましたが、それを踏まえて『ケンガンアシュラ』、超おすすめですのでぜひ読んでみてください!
【まとめ】この作品はこんな人におすすめ
- 「トーナメント」にグッとくる男子
- うだつのあがらぬサラリーマン
- プロレス大好きなあなた
本日のおじさんのにがおえ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。このブログでは、これからも自分の好きなエンタメを紹介していく予定です。
例えば漫画の話や
映画の話
育児日記も。
こんな感じで、気ままに書いてます。これからもぜひぜひよろしくお願いしますー。