漫画レビュー

【マンガ大賞2019】マンガ狂による結果予想!(と、答え合わせ)

はじめに

漫画の「○○賞」って、規模も様々でたくさんあると思うんですが、中でも注目度が高く、その後「作品が売れていく」様子も含めて、一番盛り上がるのってやっぱり「マンガ大賞」だと思っています。

そんな「マンガ大賞」ですが、今年は3月19日に発表されることが決定。

僕がブログを本格的に始めてから発表される初めての大賞発表ということもあり、今年は気合いを入れてエントリー作全作品を読んでみました!

ちなみにマンガ大賞の選考方法は以下の通り。

  1. 実行委員が直接声をかけたマンガ好きの有志が「選考員」
  2. 選考対象は、前年の1月1日から12月31日に出版された単行本の内、最大巻数が8巻までの作品
  3. 一次選考では、各選考員が「人にぜひ薦めたいと思う作品を5作品」を選出
  4. 二次選考では、一次選考の結果から得票数10位までの作品がノミネート
  5. 選考員はその全てを読み、トップ3を選出。
  6. その結果を集計し、年の一推し『マンガ大賞』が決定。

 

つまり、発行部数などは関係なく、あくまでもマンガ好き複数人が「推したい」と思う作品が大賞として選考されるわけです。

マンガ狂っていう表現は言い過ぎですが、なんだかんだ沢山の作品を読んでいる僕も、「自分が選考員だったらどの作品を選ぼう…」と妄想する瞬間がありまして。

ということで、今回は自分も選考員になったつもりで「大賞」を予想してみます!

果たして自分のセンスやアンテナは「マンガ大賞」選考員と近しいのか、それとも全然違うのか!全ては3月19日に明らかに…!

速報:マンガ大賞2019は『彼方のアストラ』

この後、僕の予想がつらつらと書かれているんですが、3月19日に実際大賞が発表されましたね!

大賞は『彼方のアストラ』!正統な評価だと思います!(ちなみに僕は次点として予想していました)

僕が1位として予想していた「ミステリと言う勿れ」は2位でした。そう考えると、結構イイ線いってますよね笑。でも、競馬だったらこれが一番悔しいパターン…!

ということで、以降僕のミスってる予想にお付き合いいただける方は下の方まで読んでくださいまし!

過去の受賞作品をおさらい

それでは過去の受賞作と傾向を振り返ってみましょう

2008年 『岳』石塚真一
2009年 『ちはやふる』末次由紀
2010年 『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ
2011年 『3月のライオン』羽海野チカ
2012年 『銀の匙 Silver Spoon』 荒川弘
2013年 『海街diary』吉田秋生
2014年 『乙嫁語り』森薫
2015年 『かくかくしかじか』東村アキコ
2016年 『ゴールデンカムイ』野田サトル
2017年 『響~小説家になる方法~』柳本光晴
2018年 『BEASTARS』板垣巴留

・・・やはり、こうやって並べて見ると壮観!!!権威のある賞だということが改めて伺えます。読んでない作品が1作品もないからなぁ…。

公式ページでは大賞含め、候補作も全て掲載されています。

そんな中で気づいた傾向はこんな感じ。

  • 大賞受賞作は女性作家率が高い(11作品中8作品)
  • 直近4回は、これまで候補作に入っていない作品が大賞を受賞している(過去をみても『3月のライオン』『乙嫁語り』『海街diary』のみ)
  • ここ最近の大賞受賞作は「ストーリー物」が続いている

 

ここら辺ポイントだと思うんですよねー。大学の入試も、過去問の傾向がそのままバッチリ出題されることが多いし、マンガ大賞においても過去の傾向は参考になるに違いない!

と言うことで、本題に入っていきましょう。

まずは手堅く当てに行く「大本命」と「次点」「三番手」を発表!

大本命!『ミステリと言う勿れ』田村由美

僕は漫画や本を読んでいて「いいな!」とおもったセリフがあったらとりあえずメモる癖があります。

この作品はそれが3ページに1回くらい登場するので本当に困っています…!読んでて全然先に進まない漫画!

それくらい、作者の田村由美先生の台詞回しは独特で惹かれるものがあります。

『7SEEDS』の時から思っていましたが、本作はとにかく会話ありきで進んでいく作品なので、それがブラッシュアップされた感じ。

それでいて、ストーリーも圧倒的に面白いと思うんですね。

「ミステリと言う勿れ」…「ミステリーって言わないで」という意味で、作者も巻末コメントで保険をかけるように「この作品はミステリーとして読んで欲しいわけじゃなくて…」と書いている訳ですが、ミステリー素人としては十分面白いです!(というかめっちゃ面白い)

先ほど「過去受賞作」の傾向に挙げた「作者が女性」「これまで候補作に入っていない」「ストーリーモノ」という全ての条件に当てはまっており、これは大賞あるな…!とノミネート作品発表時から思っていました。

次点!『彼方のアストラ』篠原健太

この作品の凄いところは、ジワジワとその知名度が広がっていったところにあると思います。

去年の夏くらいから徐々に口コミが広がってきて、そこから昨年末「このマンガがすごい」オトコ編の3位に入賞。そして、今年2月のアニメ化決定。この流れからの、マンガ大賞受賞。結構あるんじゃないかなーと思うんですよね!

僕も去年一気に読んだんですが、海外ドラマみたいなあっと驚く展開、土日で読めるちょうどいいサイズ感、綺麗な伏線回収と大団円のラスト。非の打ち所がない作品でした!

ストーリー展開は王道of王道。実は、過去の受賞作品って意外にもジャンプ作品入ってないんですよね。

この作品が大賞をとれば、ジャンプ系として初受賞。そしてWebマンガとしても初受賞となるので、世間の注目にさらなる拍車がかかることでしょう!

三番手!『凪のお暇』コナリミサト

去年、マンガ大賞で3位入賞している作品です。僕も、このブログで紹介記事を書いていました。

マンガ大賞2018第3位!漫画『凪のお暇』:さあ、今を楽しもう!     どうも!ユート・クライフ(@chiripama)です。   本日、マンガ大賞2018が発表されましたね!   1位は、『B...

この1年で、雑誌とコラボしたりとメディア露出が増え、さらに知名度と作品パワーが上がった印象です。話もどんどん面白くなってきますしね。去年2位の『我らコンタクティ』より確実に目立っている気がします。

空気を読みまくる主人公が、一度自分をリセットして人生をやり直すお話なんですが、登場人物の「人間味溢れる感」がものすごい!

マンガにおけるテンプレや固定観念には当てはまらず、みんな二面性を持っているので、時には「なんだよコイツ」ってなるし、時には「あ〜そうだよねわかるわかる」となる。それぞれのキャラクターに対する親近感を覚えざるを得ない訳です!

「人に進めたくなる」という観点では、今回のノミネート作品で一番!(もちろん他の作品もオススメですよ)

個人的に推したい作品たち

上記3作品が「ガチ予想」な訳ですが、個人的に好きな作品や応援したい作品も沢山。そんな作品たちを一つ一つ紹介していきます。

『金剛寺さんは面倒臭い』とよ田みのる

実は、今回のノミネート作品で僕が一番好きな作品です。

悪い言い方しちゃうと「ドラッグみたいなマンガ」。終始キメッキメのテンションで、読んでてニヤニヤというか「フハハ」が止まりません。

なにしろ、作者がめちゃめちゃ楽しんで描いてると思うんですよね。ここまで作者が楽しんでいるのが伝わってくる作品って、あんまりない気がします。もはやONE PIECE以上かもしれない。

『サザンと彗星の少女』赤瀬由里子

上下巻で完結。フルカラー&全ページ手塗りの色彩。1ページ1ページじっくり読みたくなる作品です。

ストーリーは宇宙を舞台にしたスペースオペラ。読み終わった後は、ジブリ映画を1本みたかのような満足感で満たされます。

少しノスタルジックな画風やストーリーも素敵。ちょっと古めな絵柄が、逆にこのノミネート群の中で新しさを醸しだしてるんですよね。

『ゴールデンゴールド』堀尾省太

過去2回ノミネートされているので、セオリー通りいくとあんまり大賞にはならない気がしています。(展開のインパクトも、やはり最初の方がすごかった気がする)。

ただ、やっぱり「凄いマンガ」であることには変わりありません。何が凄いって、えもいわれぬ不気味さがずーっとつきまとっているんですよ。

ホラー漫画ではないんですが、ゾクゾクっ!とする瞬間がなんどもありまして。あの感覚を味わえるマンガって他に知りません。

ちなみに、僕の中で「人にストーリーを説明しづらい最近の漫画No.1」として引き続き君臨しています。

『北北西に曇と往け』入江亜季

アイスランドが舞台、主人公は17歳・探偵、愛車ジムニーと会話ができる。

色彩豊かなカラー表紙がもうおしゃれなのですが、とにかく展開がおしゃれofおしゃれofおしゃれ!『ミステリと言う勿れ』と探偵もので被っているものの、こちらの作品もこれから日が当たって欲しい…!

『ダンジョン飯』九井諒子

実はこの作品、読まず嫌いで読んでなかったんですよね。「グルメ系」作品って、なんとなく全部同じような気がしていたので…。

そして、今回のノミネートがきっかけで読んでみたんです。そしたら普通に面白いじゃないですか!!

「ダンジョンにいるモンスターを食う」というコンセプトではありますが、軸となるストーリーがしっかりしています。そして最近は更に息を飲む展開。今まで読んでなくてすみませんでした…!

セオリー通り、大賞は難しいんじゃないかなぁと思うものの、これからも継続して読んでいきたい作品です。(主人公が若干サイコパス気味なのがいいですね。)

『ブルーピリオド』山口つばさ

僕の周囲でも評価の高い『ブルーピリオド』。藝大受験を目指すアツい系ストーリーなのですが、2015年の『かくかくしかじか』も美術系の作品(こっちは東村先生の自伝でしたが)でしたし、大賞は難しいか…と思いつつ、

先日、作者の山口先生がご結婚されたようで(おめでとうございます!)、その流れで大賞をとって欲しい!という思いもあります。笑

ちなみに、その結婚式がバズってまして、どうやら山口先生がゲスト全員の似顔絵を描き、その似顔絵キャラが登場するゲームを作って配布したそうな。

ここまで手の込んだ結婚式は見たことがありません。凄い!!

その他の作品について

以上が、個人的に「大賞をとるであろう」と思った作品たちなのですが、それ以外のノミネート作品も全て素晴らしいです!

ただ、自分の肌に合わなかっただけ。というのが本音です。たとえば『違国日記』や『ハクメイとミコチ』『メタモルフォーゼの縁側』などなど。

これらの作品は、世界観や土台の人間関係の設定がしっかりしている上で「心理描写の機微を解釈する必要がある作品」だと思います。

つまり、読むのに相当の気合がいりまして、僕のような次々とエンタメを大量消費するタイプだと、その本質を理解仕切れないところがあるんですよね。

なので、これらの作品は落ち着いたら(老後!?)じっくり読みたいと思ってます!

あとは『1122』。このマンガは「不倫」をテーマにした作品で、ページめくりが止まらないほどのめりこんでしまう作品なんですが、「不倫モノ」って主人公たちに共感しづらいので、もう完全に個人的な感情ですが、この作品には大賞をとって欲しくない笑。

作品自体はめちゃめちゃ面白いんですけどね。

 

さてさて、気になる大賞の発表は2019年3月19日の15時から。果たして、どの作品が大賞をとるんでしょうか!

では、今日はここら辺で!

COMMENT

Your email address will not be published. Required fields are marked *