
はじめに
みなさんは、山登りってした事ありますか?
もう6年前になりますが、僕は一度だけ富士山に登ったことがあります。
よく、漫画やドラマなどで「山をなめるな!」というセリフがありますが、身をもってそれを体感しました。
まず8月なのに寒い!山装備を持っていなかったので、普通のウインドブレーカーを持って行ったのですが、真冬以上に寒い気すらしました。
そして仮眠せずに一気に登ったのですが、山登りってとにかく下山がキツいんです!
登りは頂上という目標に向かって頑張れるんです。でも、下りは言うならクリア後のおまけ要素。そして、疲労は最高潮!とにかくつらくて、正直もう二度と登りたくないと思いました・・・
富士山ですらそんな感想だったので、いわゆる「登山家が登る山」は、想像の何倍も過酷で恐ろしいんだと思います。これは、曲がりなりにも山を登ってみて初めて持つことのできる感想だと思っています。
そんな経験もあった、山の怖さを描いた『神々の山嶺(いただき)』という「エベレストの過酷さ」を描いた作品を読んだときは、手に汗を握り、震えました。
そして、今日紹介する山漫画もまた、手に汗を握り、震えてしまう作品です。
『モンキーピーク』
山の恐ろしさに加えて、『漂流教室』『GANTZ』『バトルロワイアル』のような、「パニックホラー要素」を盛り込んでしまった異色ジャンル。
「山の要素」を「カレー」とするなら、「ホラー」という「濃厚豚骨ラーメン」をその上にぶっかけた漫画とでも言いましょうか。
きっと、人によっては受け付けないだろうし、好きな人はそのジャンキーさにハマってしまう、そんな作品を今回はご紹介します。
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こんな人におすすめの作品です
- パニックホラー系漫画が好きな人
- 海外ドラマが好きな人
- 続きが気になってどんどん読んでしまう漫画を探している人
作品情報
作品名 | モンキーピーク |
---|---|
原作/作画 | 志名坂高次/粂田晃宏 |
ジャンル | 山×パニックホラー |
掲載誌 | 週刊漫画ゴラク |
連載開始 | 2016年9月 |
記事執筆時の既刊 | 8巻(2018年11月時点) |
受賞暦 | |
メディア化 |
『モンキーピーク』あらすじ
とある製薬会社の、登山レクリエーションが物語の舞台。山に突然、謎の「猿」が現れ、次々と社員を襲っていきます。
次々と死んでいく社員、どんどん壊れていく人間関係。そして「猿」は果たして何者なのか!?そして、本当の恐怖は「猿」ではなく「山」そのもの・・・!?
ストーリーはたったこれだけ!息つく間もなくスピーディに話が展開されていきます。
『モンキーピーク』の魅力って?
この作品の魅力、それはいい意味でも悪い意味でも「パニックホラー」のセオリーをしっかり守っていることにあります。なので、やっぱり安定的に面白い!
- 臆病者が最後に見せる勇気
- 嫌なヤツが最後に見せる優しさ
- インテリキャラの頭脳が通用しない瞬間
- 信頼する者の退場の演出
『漂流教室』や『バトルロワイアル』で見たことのあるシーンですが、ここら辺がふんだんに散りばめられています。
そして冒頭にも描きましたが、忘れた頃にやってくる「山の恐怖」の演出が良いですね。
山の怖さは、決して作為的なものではありません。だからこそ、山による死はある意味猿による死よりも無慈悲だなと思います。
ここからはネタバレと考察!
では、この作品は「よくあるパニックホラー作品」で終わってしまうのか。
まだ完結してないので何とも言い切れませんが、この作品が「名作」になる可能性は十分にあると思っています。
パニックホラー作品では「なぜこの状況が生まれたのか」がウヤムヤのまま終わってしまう作品がほとんどなので、この作品においては「猿が何者なのか」がちゃんと描かれれば、他の作品と一線を画することになるでしょう。
個人的な予想ですが、なぜ登場するコミュニティに「製薬会社」が選ばれたかがポイントかと思っていて、「猿」の正体は、極秘裏に進められていた臨床実験の被害者なんじゃないかと!
そして仲間だと思っているメンバーの中に、その実験に関わっていた人物がいて、そいつがラスボスですね、きっと。
そんな、海外ドラマのようなオチを妄想しつつ、今後の展開に期待したいなぁと思います。
おわりに
無料で読めるWeb漫画、アプリ漫画でも最近はこういったパニックホラー漫画が多い印象。
そんな中でも、安定して面白く、そして何より続きが気になって止められないのがこの『モンキーピーク』です。
人工物としての「猿」と、自然の「山」によるダブルな恐怖を、この夏体験してみてはいかがでしょうか!
では、今日はこんなところで!
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