新連載情報

これから流行りそうなマンガ特集(2020年2月新連載)

はじめに

コロナウイルスで外に遊びに行けなくなってしまいました。。そんな時こそマンガ!

気づけば2月もあっという間で、ついに当ブログもこの「流行りマンガ特集」以外の記事更新がなくなってしまったのですが、引き続きマンガは読んでます!そして、この企画は絶対実施し続けようと心に決めているのです。

ということで、この企画の説明。「漫画の新作をどんどん応援したい!」という僕の思いから、毎月発表されるマンガの新連載の1話目を読み、その1話目が「面白かったな〜!これからに期待できるな〜」と思えた作品をランキングにして紹介しています。

あくまでも選定は個人的な趣味嗜好が反映されまくってるのですが、いつかこの中から未来の「マンガ大賞」が生まれればいいなぁと。そんなワクワク感を込めて実施してる企画です。

では早速、2020年2月に始まった新連載のうち「流行りそうなマンガ」を紹介していきましょ!

第10位『やっと君とめぐり逢えたんだ』

作者 雨花深衣
掲載誌 マーガレット
キャッチコピー “デカい”それが私の特徴でウイークポイント…だった。君を知るまでは。
あらすじ 身長171cm“デカ女”の澄子は、過去のトラウマから後ろの席の背が小さな男子・瀧川君が怖い。でも彼の意外な魅力に気付き…?
1話目が読めるところ http://margaret.shueisha.co.jp/viewer/amahana/yatto/latest/index.html

背が高い女の子と背が低い男の子とラブストーリー。そういえば昔同じ設定で『ラブ☆コン』っていう作品がありましたが、あれも同じ集英社系列の「別冊マーガレット」作品でしたね。

そもそも少女漫画って、シンプルで王道な話が好まれるので、結構似たようなストーリーが多いんですよね。僕は「意外性」とか「真新しさ」に惹かれる性格なので、いろんな少女漫画を読んでる割には、このランキングに少女漫画が入ってくることは多くありません。

しかし!この『やっと君と巡り逢えたんだ』はランクイン。その理由は・・・

主人公の心理描写や、画の見せ方。特に、終盤の見開きページがすごくよかった!上のリンクから1話が読めるのでぜひ読んでみてください。将来性あふれる新人先生だと思います。

第9位『ハラキリゴメン』

作者 那波歩才
掲載誌 週刊少年ジャンプ(電子版のみ)
キャッチコピー 異国から来た青い目の侍が振るう刀は−
あらすじ 時代は江戸。辻斬り事件を追うのは奉行所の海坂清之進と奇妙な異人・津雲鶴嘴。犯人は奇妙な剣術を用いる”隠し剣”と呼ばれる存在とされていたが・・・
1話目が読めるところ

電子版のジャンプでしか読めない、という新しい試みです。しかし、ストーリーは最近本誌で始まった作品と遜色ない面白さだったと思います。本誌でやればいいのに!

といっても、結構ありきたりな設定っちゃ設定なんですよね。変人な主人公が、実は幕府の要人(最強の剣の達人)だった、とか。主人公のもってる刀は「切れない刀」とか(るろ剣!?)。ストーリーも結構王道。

しかし、やはり王道の中に面白さがあるもの。この作品も最後にスカッとする展開があり、1話の完成度としてはなかなかでした。それに「侍が盾を使う」など、ちょっとした変化球がアクセントになっています。

絵の独特な雰囲気もいいのですが、同じ時期に始まった同じくジャンプの『レイブン無頼』と主人公の造形が被ってる気がする…!

第8位『いともたやすく行われる十三歳が生きる為のお仕事』

作者 さいがりゅう
掲載誌 ジャンプ+
キャッチコピー その殺人鬼は、十三歳–
あらすじ イノセントな凶悪シリアルキラー・しょーたろー、現る!少年が選んだ仕事は連続殺人犯。殺戮、殺戮、殺戮!暴力性100%クライムサスペンス!
1話目が読めるところ https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156766233558

13歳の子供が殺人犯を殺しまくるというサスペンス。ジャンプ+の中ではかなりエグいラインを攻めてるなーという印象。

犯罪者を懲らしめる系の作品もテーマとしては多くて、最近だと『善悪の屑』という作品が記憶にあたらしいですが、なんともいえないスカッと感がありますよね。

それにしても、それを13歳にやらせるというのが、またなんとも非現実でよい!劇中の「かつて少年法に守られた人間が少年に殺される、出来の悪いジョークだな」というセリフが印象的でした。

第7位『神様はラケットを振らない』

作者 原作/志田ゆうすけ 漫画/丸山りん
掲載誌 別冊少年マガジン
キャッチコピー 栄光が崩れる時少年の運命は歪み、そして弾ける
あらすじ 事故で右手に怪我を負い夢を絶たれた、かつての天才ジュニアテニス選手・久我りょう。高校に入学し自堕落な日々を送っていた彼の前に、自分のファンだという少女・雨嶺かのが現れこう言う。「やってみませんか?もう一度、左手で!!」
1話目が読めるところ https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156754184434

最初は「あー、またマガジンでスポーツ漫画が始まったわ〜」くらいの印象で読んでたんです。はいはい、青春ね!と。

ところがどっこい!ラスト1ページでこの作品は「問題作」認定されました。その理由はぜひ1話読んでほしいんですが、ちょっとネタバレしますと

もともと天才テニスプレイヤーと呼ばれてた主人公は、かつて両親を交通事故で亡くし、自らの右腕も使い物にならなくなってしまったせいで、テニスから遠ざかってました。

その主人公の熱烈なファンだったヒロインが、もう一度主人公を再起させる、というストーリーだったはずですが・・・

実はそのヒロインの父親が、交通事故を起こした犯人であり、父娘でなにか企んでるというラスト。なにそれ!怖!

第6位『往生際の意味を知れ!』

作者 米代恭(『あげくの果てのカノン』)
掲載誌 週刊スピリッツ
キャッチコピー なたには、忘れられない“元恋人”がいますか?
あらすじ 主人公・市松海路(いちまつかいろ)の元に、 突如、7年前に失踪した元カノジョ・日下部日和(くさかべひより)が現れた。恋い焦がれ、待ち望みすぎて、元カノ教の敬虔な信徒と化していた市松に 彼女の無理難題な要求が明かされて…
1話目が読めるところ

米代先生の作品は、登場人物の変態思想を堪能するのが醍醐味なのですが、この作品も1話目から惜しみなく滲みでてるので、早速オススメです。

元カノ(女優)が忘れられない主人公が、その映像を見まくってるところとか、合コンで「元カノと結婚したい」と言っちゃうところとか、最高。

モノローグの魅せ方とかも米代先生らしくて素晴らしいのです。まだ1話目でどんなストーリーなのか全然予想できないんですけど、続きが早くも楽しみ!

あげくの果てのカノンについては、過去に記事を書いてますのでどうぞ!

agekukanon_thumbnail
漫画『あげくの果てのカノン』あらすじと感想:異色すぎる不倫の世界へようこそ はじめに ベッキーのゲス不倫を皮切りに、不倫や浮気ネタがニュースでよく取り扱われるようになった気がします。感覚的にですが。 ...

第5位『パッカ』

作者 今井大輔(『ヒル』)
掲載誌 週刊スピリッツ
キャッチコピー 日常と非日常を分かち合う、異種族恋愛譚。
あらすじ プールサイド。微かに匂う、塩素の香りに、鼻の奥がツンとする。何気ない青春、何気ない日々は、突如、姿形を一変させる。「あの日、あの朝、僕のカラダは全く違うモノに変わってしまった—————」日常と非日常の狭間で、僕はあなたに恋をする。
1話目が読めるところ

今井先生の最新作。1話の最後でタイトルの意味がわかるという、魅せ方・意外性。最高でした。『パッカ』というタイトルですが、つまり「カッパ」の話なのです。そういうサプライズ、好きです。

水泳部の先輩が好きな主人公。しかし、なぜかカッパになってしまう。そんな主人公を救ったのもカッパの女の子。先輩との恋愛なのか?それともカッパの女の子との恋愛なのか?今後のストーリー展開が読めないのも魅力的ですね。

第4位『XEVEC』

作者 原作/bose 漫画/下内遼太
掲載誌 週刊少年マガジン
キャッチコピー “法律”は善人にも悪人にも等しく平等。ならば勝ち取って示せ!己が”正義”を
あらすじ 2057年。東京湾に浮かぶ人工都市ヘミスフィアは、“法”が物理的な力となって人々を守る量子AI“XEVEC”システムを導入し、あらゆる不正を一掃した。ヘミスフィアは、“理想郷”。正しい人が正しく報われる、恒久の平和が保証された超法治社会。そう思っていた。あの事件が、起こるまでは――。近未来の街で巻き起こる犯罪に立ち向かえ! 物理的法廷バトル、開廷!
1話目が読めるところ https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156755773469

『天地明察』の冲方丁先生も絶賛しているという本作。法律というややこしい題材を見事エンターテイメントに昇華しているすばらしい作品。

舞台となる都市では、「個人レベルで裁判をその場で起こすことができる」という設定。その裁判のシーンがどことなく遊☆戯☆王を彷彿とさせるようなバトル展開になっており、1話からいきなりアツい感じです。

スピード感がいいので、この調子でサクサク読める展開に期待したいですね。こういう題材の作品って、途中からやけに難しくなってしまうのが多い気がするので・・・

第3位『HANDS』

作者 中野ユウスケ
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
キャッチコピー 世界を変えるのは、その手。独りの男と謎の少女、四面楚歌にて。本格SF逃避行、新連載
あらすじ 7年前、愛する妻そして娘を失くした主人公・鮫島正春。「あの時この手を放していなかったら…」と後悔し、仕事を辞めて無為に日々を送る彼に、霞ヶ関で働く旧友・指原から連絡が。頼まれるままに指原の指定した場所にいくと、そこには見知らぬ少女の姿。そして彼は、日本中を巻き込む大事件へとその手を染めることに…!
1話目が読めるところ https://tonarinoyj.jp/episode/10834108156705514753

おもしろいです!伏線の散りばめ方もワクワクするし、サプライズもあるし、1話単体としても完成度高し!

かつて不幸の事故で娘を失った主人公が、とある少女を守るというストーリー。

主人公の境遇がいきなりかわいそうなんですが、少女とのやりとりもいい。「血を超えた家族愛」は結構感動するテンプレートなんですが、この作品もその匂いがプンプンします。

実写化しそうな気がするなー!今後の展開が楽しみです!

第2位『爆宴-BAKUEN−』

作者 原作:イダタツヒコ/漫画:士貴智志
掲載誌 月刊少年シリウス
キャッチコピー 集え英傑ども、我がもとへ!!
あらすじ 突如崩れ去った日常。滅びゆく世界を虚ろな目に映して死を待つのみの少女の前に、虚空より一人の青年が降り立つ。その名は九紋竜の史進。彼との出会いが少女を再び立ち上がらせる。宿命の星「天魁星」をその身に宿し、喪ったすべてを取り戻すために!
1話目が読めるところ

この企画ではとにかく「1話が面白いかどうか」を見ているんですが、正直多くて数十ページという限られたページ数で表現できることって限られるんですよね。だから、似たようなストーリーラインの作品が多いわけで。

そうなってくると、いかに要素を削ぎ落としたり、構成を考えたりするかが大事なのですが、この『爆宴』はその辺りが絶妙でした!

最初の12ページは台詞なし。そしていきなり戦闘が始まります。その後いきなりクライマックスとキメゴマ。そして、終盤でこの作品が異世界モノであり、水滸伝オマージュであることがわかるのです。

ここまで説明を削ぎ落としながら、見せ場をつくり、ちゃんと今後の展開に期待させるという意味で、完璧な1話だったと思います!

第1位『ピックアップ』

作者 原作:真鍋昌平/漫画:福田博一
掲載誌 月刊ヤングマガジン
キャッチコピー NO NANPA NO LIFE。ツマラナイ人生。それは、ナンパを知らない人生。
あらすじ 女性ファッション誌で新入社員として働く南波は女性ばかりの仕事に強烈なストレスを感じている。何故なら、彼は正真正銘の童貞だからだ。そんなパッとしない南波には憧れの先輩がいた。エース編集者としてバリバリ働いている藤原だ。憧れの先輩・藤原と仕事を共にすることをきっかけに南波は藤原が塾長を務める「魁! ナンパ塾」を知る。南波は編集者として、男として、一人前になるため入塾するのだった。
1話目が読めるところ

『闇金ウシジマくん』作者・真鍋先生原作の新作です。いや〜流石!と思える1話です。

冴えない童貞サラリーマンが、イケてる先輩に弟子入りし「ナンパ」を通して処世術を学んでいくというストーリー。

やはり、キャラ造形がすごくいいですよね。主人公の境遇には共感できてしまうし、出てくる登場人物も「こういう人いるなぁ」と思わせるリアルさ。

なにより、主人公を指導する先輩は1話にして「ははぁ〜なるほど!」と思わせる名言をたくさん言ってます。たとえば、自信がないという主人公に対して

「お前ションベンする前に手を洗う?した後に手を洗う?俺はする前に洗う。俺のチンポは汚くない。そこが自信のある男の違いだ」

っていうセリフ。そんなこと考えたこともなかったので、新たな価値観を得たような気すらします。

漫画はもちろん絵やストーリーも大事なのですが、こう言ったセリフから滲みでる説得力や格言っぽさも大事なんですよね。(最近でいうと田村先生の『ミステリという勿れ』は名言だらけで大好き)

僕もこの作品からナンパ術を学ぼうと思います!!爆

番外編『ぱいどん』

作者 「TEZUKA 2020」プロジェクト
掲載誌 モーニング
キャッチコピー AIが読み解く人の業。人類の希望となる風来坊、ここに誕生!
あらすじ 2030年 東京。道路には自動運転の電気自動車が走り空には無人宅配便が飛行する。犯罪も事故も激減。人間の動きを読み解くことであらゆる無駄が省かれる、全てがスムーズかつ合理的なデジタル社会。そんな都会のど真ん中に、監視の目をかいくぐるように暮らす一人の青年がいた。。。
1話目が読めるところ

正直、ストーリーはあってないようなものだったので基準的にはランク外なのですが、最後にこの作品については語らずにいられなかったので番外編として紹介します。

『ぱいどん』、この作品は手塚治虫のAIによって描かれた「手塚治虫の新作」として発表されました。正直、このニュースを最初に見た時にはワクワクが止まりませんでしたね。

こういう風にたくさんの漫画を読んでいると、漫画の面白さには「一定の法則」があるような気がしてきます。それゆえに、AIが漫画のストーリーを考えるような時代は、そう遠くない未来に訪れる気がしていたからです。そしたら、こんな早くに訪れるとは。

さて、この『ぱいどん』。手塚治虫のAIが描く!と聞くとちょっと仰々しい気がしています。モーニングに掲載されていたインタビューを読むと、あくまでも今回AIが関わったのは、手塚作品を機械学習した上での「キャラクター造形」と「プロットのパターン洗い出し」のみ。絵に起こしたり、ストーリーをちゃんと構築するのはあくまでも人の手で行われているようです。

AIが0から漫画を作る時代はまだまだ起こり得ない(むしろ、AIは感情を持ち得ないのでやはり完璧な漫画が描けるAIは将来的にも現れないのかもしれない)のですが、未来の可能性に向けた大きな前進として、このプロジェクトには期待したいですし、これからも応援していきたいと思っています!

おわりに

以上、2月に新連載となった作品のうち、これから流行りそうな作品をまとめてみました。2月はここ最近でも特に面白い作品が多かったように思います。

今後も毎月こういった形で、作品を紹介していければと思いますので、ぜひチェックしてみてください!

更新情報はTwitterでやっていこうと思います。

んでは、今日はこんなところで!!

COMMENT

Your email address will not be published. Required fields are marked *