漫画レビュー

漫画『終末のワルキューレ』あらすじと全キャラ解説

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はじめに

なぜ人は、トーナメントしかり、バトルロイヤルしかり、「闘技モノ」にアツくなってしまうのか。

そういえばドラゴンボールの人気に火がついたのは、「天下一武道会」頃からだったと聞きます。漫画における「闘技モノ」は昔から一定の地位を築いていたんですね。

『NARUTO』も『HUNTER×HUNTER』も、中忍試験や天空闘技場など、闘技モノっぽいことをやってた頃が異様に面白かった記憶があります。

最近では『ケンガンアシュラ』など、トーナメント自体がストーリーの根幹の作品も出てきました。

そうなると、もう「そこに闘技モノがあれば、設定や心理描写なんて無くても漫画は成立するんじゃないか?」とさえ思います。

とか思ってたら、そんな作品が最近登場してしまったんですよ。

『終末のワルキューレ』

「神々と歴史上の人物の、それぞれの代表者が1対1で戦う」っていう、

もう設定で勝ってるような感じの漫画。

脳みそをカラッポにして、勢いとノリで楽しめる良作です!

こんな人におすすめの作品です

  • 頭を使わずノリと勢いでマンガを楽しみたい人
  • コナンVSルパンのような、夢の対決が好きな人
  • 北欧神話とかにキュンとくる、中二病気質な人(僕もそうなのです)

 

作品情報

作品名 終末のワルキューレ
著者 作画:アジチカ 原作:梅村真也 構成:フクイタクミ
ジャンル 歴史&神々×闘技
掲載誌 月刊コミックゼノン
連載開始 2018年
既刊 4巻
受賞歴 2019このマンガがすごい!オトコ編5位!
メディア化
1話目が読めるところ http://www.comic-zenon.jp/magazine/walkure.html

※2019年7月22日時点の情報です

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『終末のワルキューレ』あらすじ

全世界の神VS偉人、武人、傑人!!!! 地上で横暴を極める人類に対し、神々は人類の滅亡を決定する。その決定を覆すべく選ばれたのは人類史上最強、13人の戦士たち。神々とのタイマン13番勝負に勝ち、人類を存続させることは出来るのか!?

ストーリーはとてもシンプルで、神々と歴史上の人物の一騎打ちを、そのキャラクターの背景を紹介しながら劇的に描いていく、そんな作品です。13人対13人で勝負し、先に7勝した方が勝利。

「神様に対して人間が太刀打ちできるのか!?」という疑問が浮かぶことでしょう。

この作品では、人間サイドに武器になることができる「戦乙女(ワルキューレ)」が味方につきます。つまり神々VS人間+武器の構図なんですね。

勢いと迫力でグイグイ引き込まれる作品です!

登場キャラクター紹介

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(『終末のワルキューレ』1巻より)

先述の通り、神チームと人類チームに別れて一騎打ちを繰り広げる作品なんですが、それぞれ実在する神様や、歴史上の人物が登場するので、その背景を知っておくと、より物語を楽しめるんじゃないかと思うんですよね。

僕も、結構知らない神様・人物がいたので、これを機械に簡単に調べてみました。(おおかたWikipedia情報ですが…)

人類サイド(古い順)

アダム

Michelangelo, Creation of Adam 03
感覚的には神サイドなんじゃないか、と思ってしまうのがこの始祖アダム。アダムとイブのアダムさんです。いちばーん最初の人間と呼ばれる人ですね。

イブと一緒に禁断の果実を食べたことにより、神の逆鱗に触れ、楽園を追放されてしまったという創世記のエピソードはあまりにも有名。

ちなみに、アダムは2巻で登場。対戦相手はゼウスで、神器錬成では「メリケンサック」を武器に戦います。

能力名は「神虚視(かみうつし)」。対戦相手の技をコピーできます。神を模倣して作られたのが「アダム」、それゆえに彼もまた神を模倣できるという謎理論。

レオニダス王(1世)(?-B.C.480)

Helmed Hoplite Sparta
古代ギリシャの王様。「テルモピュライの戦い」での功績が有名で、どういう戦いだったかというと、

7,000人で20万人の部隊に挑んで、勝つ!

っていう「絶対盛ってるでしょ!」って言いたくなる、そんな戦いで武勲をあげた人になります。

彼が率いたのが300人の精鋭部隊なんですが、その時のエピソードを映画化したのが『300』っていう作品ですね。

映画を見るとわかるんですが、相当ゴリマッチョな風貌なので、『終末のワルキューレ』でも筋肉をフル活用して戦うキャラになりそう。

始皇帝(B.C.259-B.C.210)

Qinshihuang
『キングダム』の主人公の一人「嬴政(えいせい)」としておなじみですね!

殷・周・秦・漢…と覚えさせられたのが懐かしいですが「秦」の王として初めて中国を統一した人物です。

教科書レベルの知識としては「万里の長城」の建設とか、思想弾圧のために国中の本を燃やした「焚書坑儒」等で有名で、『キングダム』を読んでいてもあんまり「武」のイメージはないんですが、そのカリスマ性で戦う、的な感じになるんですかね。

呂布奉先(?-199)

Lü Bu Portrait
三国志における最強の人物、呂布。三国志の三国といえば「魏・呉・蜀」を表しますが、呂布はまだ国が三つに別れる前の前半パートで登場します。

とにかく強いのと、赤兎馬という中華一速い馬に乗ってるっていうんで、三国志の中でも相当人気がありますよね。

本作では1巻で登場。対戦相手はトールです。

お互い「最強」を求めるキャラとしてぶつかり合う中で、呂布は「ランドグリーズ(盾を壊す者)」という方天戟(槍みたいな鉾みたいなヤツ)で戦います。

なお、本作では「天喰(あまくい)」という必殺技を使用。方天戟で空をも割ってしまうというトンデモ技です…!

坂田金時(956-1012)

Yoshitoshi - 100 Aspects of the Moon - 87
坂田金時と聞いて、一瞬『銀魂』を想像しますが、元はといえば「金太郎」のモデルが坂田金時なんですよね。

とはいえ金太郎って、桃太郎や浦島太郎に比べてストーリーラインをあんまり覚えていない…何した人でしたっけ?

調べたら源頼光(だれ?)の家来として活躍した武士だそうです。うーん、パッとしませんね。

とりあえず、本編では大きな斧で戦うのは間違いなさそう…!

ミシェル・ノストラダムス(1503-1566)

Nostradamus by Cesar
あっ、ノストラダムスってミシェルさんって名前なんですね。なんかカワイイ・・・

あれは僕が小学生の頃でした。忘れもしない「1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる」というあの文章。これがいわゆる「ノストラダムスの大予言」ってやつで、20代以下の方はわからないかもしれないですが、当時日本中で話題になってた覚えがあります。(8月になって、本当に安心したのも覚えてます)

この突拍子もない予言をしたのが16世紀の占星術師、ノストラダムスです。

本作での戦い方は…予言者ということで、相手の行動を先読みする能力か、恐怖の大王的に隕石を降らすとか、そんな感じなのではないかと!

佐々木小次郎(?-1612)

Sasaki kojiro
宮本武蔵のライバルとして、あまりにも有名な「佐々木小次郎」。しかし、なぜ本作で選ばれたのが武蔵じゃなくて小次郎なんだろう?

佐々木小次郎といえば、資料の情報が少ないがゆえに巌流島決戦時の年齢が不詳なんですよ。なので、この作品においては何歳で登場するのかも見ものです。

特技は「ツバメ返し」。物干し竿くらい長い刀を振り下ろす大技で、ここら辺の演出にもぜひ注目ください!

雷電為右エ門(1767-1825)

Raiden Tameimon
勝率96%の大相撲史上未曾有の最強力士と呼ばれる人物です。なんと、生涯で10敗しかしていないらしい!

例えば、白鵬の戦績を調べてみたんですが勝率76%でした。雷電為右エ門がいかにすごいかがわかります。

相撲なので「武器」は必要ないはず…本作では人間勢がどういう武器(神器錬成)を使うのかが一つの見所なのですが、この人物に限ってはそれが想像もできないため、より一層楽しみです!

ジャック・ザ・リッパー(不詳・1800年代)

JacktheRipper1888
歴代でもっとも有名な殺人犯であり、世界で一番有名な未解決事件としておなじみ。通称切り裂きジャック!

1880年代、イギリスで何人もの人をバラバラにしたにも関わらず、結局捕まらなかった。そのミステリアスさから、彼をモチーフとした作品は数多く存在します。

正体不詳なので、どんなキャラとしても描ける自由度があります。さて、この作品ではどのように描かれるのか…!

沖田総司(1842-1868)

Flag of Shinsengumi
漫画やアニメ等で幾度となくモチーフとなっている、新撰組「一番隊隊長」。

人気の理由はその「強さ」と、結核を患い短命だったことの「儚さ」の共存ゆえなんでしょうね。

僕は、やはり司馬遼太郎先生の『燃えよ剣』の印象が強いです。

ニコラ・テスラ(1856-1943)

Tesla Sarony
エジソンと比べてマイナーではありますが、「マッドサイエンティスト(?)」として、サブカル界では人気の発明家ですよね。イーロン・マスクでおなじみの「テスラ社」もニコラ・テスラから取られています。

主な発明は「交流電流方式」「蛍光灯」などなど。ラジオも実はニコラ・テスラなんじゃないか?という話も。

映画『プレステージ』では電気バチバチさせる象徴的な登場シーンが描かれてましたが、この作品でも明らかに電気バチバチ系能力者として描かれることでしょう!!

グレゴリー・ラスプーチン(1869-1916)

Grigori Rasputin 1916

ロシアの「怪僧」と呼ばれる人物。この人とONE PIECEの「ウルージさん」くらいしか聞いたことのないこの異名ですが、他の人物と比べて「何をやった人か」のイメージはつきにくいかもしれません。

ラスプーチンが登場するのは、ちょうど日露戦争あたりの頃ですね。宗教家で、成り上がってロシア皇帝に進言できる地位を手に入れました。皇室に大きな影響を与えた人物とされています。

有名なエピソードは、彼の「アソコが相当大きかった」という話。そのため宮中の女性たちにモテまくってて、毎日女遊びに興じていたようです。

いやしかし、見た目もヒゲもじゃなのですが、風呂に入ってなくて相当不潔だったみたいで、それなのにモテまくってたというのは不思議でしょうがないですね…

来歴やエピソードからはとても「戦い」のイメージはないのですが、いったい本作ではどういう活躍をするのでしょう。

シモ・ヘイへ(1905-2002)

Simo hayha second lieutenant 1940
僕はこの人だけ全く耳馴染みがなかったのですが、「白い死神」と呼ばれたフィンランドの軍人だそうです。

ちょっとノリノリの感じがする名前とはうってかわって、寡黙でありながら次々と狙い通りに狙撃する最強のスナイパー。記録によると542名射殺しているらしい。めちゃくちゃ恐ろしい人じゃないか!!

登場キャラクターの中では唯一銃を使う人なので、どういう描かれ方がされるのか気になりますね。

神サイド

ゼウス(ギリシャ神話)

Jupiter Smyrna Louvre Ma13

全知全能の神にして、神of the神的な、そんな存在です。

本作でも全ての神様を統括する役割として登場します。しかし、彼も闘技者の一人。

鍛え上げられた拳一本で戦うという、生粋のファイターとして描かれています。対戦相手は最初の人類・アダム。拳と拳のぶつかり合いは必見です!

釈迦(仏教)

Buddha in Sarnath Museum (Dhammajak Mutra)
またの名をガウダマ・シッダールタ、そしてまたの名をブッダ。仏教の開祖です。

生まれたときに、両手それぞれで天と地を指して、「天上天下唯我独尊」ってつぶやいたのはあまりにも有名なエピソードです。僕は確かブッダで知った気がする…!ちがうかな。

実在の人物なのですが、神サイドのキャラクターなんですね。仏教における「修行法」を確率した釈迦と言う人物。昨今流行りのヨガも、釈迦の修行に取り入れられているので、何かヨガ的な攻撃をするキャラクターになるのかしら…

ロキ(北欧神話)

Ring32
北欧神話における「いたずらの神」、それがロキです。いたずらの神って何する人だよ!!!って思うんですが、マーベル映画だったりヴァルキリープロファイルっていうゲームだったり、いろんなところでボス的な扱いなんですよ。それだけ、魅力的な神様っていうことですね。

火を神格化した神という説もあるそうで、劇中ではトリックスター的or火を扱うキャラクターとなりそうです。

アポロン(ギリシャ神話)

Belvedere Apollo Pio-Clementino Inv1015
『リングにかけろ』やその他いろんなサブカル作品で登場する「オリュンポス十二神」。名前は良く聞きますよね。そして、その一人がアポロンです。

上記のゼウスの息子であり、芸能・芸術の神様と言われていますよね。

(全然話は逸れるんですが、アポロンの名前を冠した『坂道のアポロン』っていう漫画、超面白いのでオススメです!)

ちなみに、Wikipedia情報ですが芸術・芸能以外にも「羊飼いの守護神」「光明の神」「遠矢の神」「疫病の矢を放ち男を頓死させる神」「病を払う治療神」「神託を授ける予言の神」とかとか、いろんな役割があるみたい…!

この作品では一体どんな役割をもって登場してくるのでしょうか…!

ポセイドン(ギリシャ神話)

Poseidon Statue
来ました!海の神様!この神様もオリュンポス十二神の一人です。

わかりやすいくらい「海」に振り切った能力の使い手になりそうですね〜。そうなると、どんな性格のキャラになってくるかが気になってくるところです。

ぜひ、ちょっと変化球で想像つかないようなキャラクターとして登場してほしい!

スサノヲノミコト(日本神話)

Kuniteru Gozu dragon

「古事記」や「日本書紀」に登場するスサノオ。8の頭と8の尾を持つヤマタノオロチを退治した人物として有名ですよね。

スサノオは、ヤマタノオロチを退治した際に、三種の神器である「天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)」を手に入れています。この剣を使って戦う説が濃厚です!!

ちなみに、漢字で書くと「素戔嗚尊」いやぁ〜ゴッツイ!漢字テストで出ても絶対答えられないヤツですね笑

ヘラクレス(ギリシャ神話)

Hercules Statue
ディズニー映画でもおなじみのヘラクレス。

彼もまたゼウスの息子ですが、母親が人間ということで「半人半神」。ゼウスの本妻はヘラという神様なので、そのヘラからめちゃくちゃに嫌われてたらしい。

ディズニーの映画でもそうですが、怪力キャラとして扱われる事が多いので、本作でもきっとムッキムキの姿で登場することでしょう。

トール(北欧神話)

Thor's Battle Against the Jötnar (1872) by Mårten Eskil Winge

1戦目に呂布と戦うキャラとして登場したトール。『マイティ・ソー』のモデルとなった神様ですね。(トールは英語読みだと「ソー」になります)

「雷神」という通称はよく知られていますが、実は「農耕」を司る神様でもあるんですね。

北欧神話では「ミョルニル」というハンマー型の武器を扱うとされているのですが、本作でもハンマーを使って戦闘に挑みます!

毘沙門天(仏教)

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七福神でもある「毘沙門天」。今回の登場キャラの中では数少ない和製の神様のうちの一人です。

字面や様々なモチーフキャラクターからして、なんとなくイカつそうなイメージがありますが、もともとは「財宝」の神様だったそうです。

ちなみに、毘沙門天は死者として「ムカデ」を連れているよう。イカツイキャラでくるのか、財宝推しでくるのか、ムカデ操りマンとして登場するのか。全く想像がつきません!

アヌビス(エジプト神話)

Anubis standing
エジプトといえば、この絵が思い浮かぶ人も多いんじゃないでしょうか。以外にも、エジプト神話からは唯一の登場。

『ジョジョの奇妙な冒険』や『遊☆戯☆王』でも登場したので、わりとおなじみの神様ですよね。

冥界神だったり、死者を導くものだったりと、中二病を煽るプロフィールです。

オーディン(北欧神話)

Georg von Rosen - Oden som vandringsman, 1886 (Odin, the Wanderer)
これまた中二病を煽る神様。「戦争の神」「戦の神」。まさに、この作品のために存在するキャラクターといっても過言ではないでしょう!

本作ではすでに1巻でその姿を表しているのですが、両肩にカラスを乗せ、そのカラスが喋っていました。

オーディンの2匹カラスはフギン・ムニンという名前。それぞれオーディンの思考と記憶を司っているようなのですが、この「フギン」「ムニン」という名も、マンガやゲームの世界でよく見かけます。

ベルゼブブ(新約聖書)

Beelzebub
ハエ!!!強烈なビジュアル!

イントネーションですでにハエ感がある奇跡のネーミング。どうやら別名「糞山の王」ということで、そんな神様がいたのかと驚きを隠せません。

ただ、「モンスト」や「オセロニア」などソシャゲの世界では結構かっこいいビジュアルで描かれていたりするんですよね。

果たして、本作ではどういうビジュアルなのか…!(どうせなら、巻きグソを投げてくるとか、そういうギャグに振ったキャラであってほしい!)

シヴァ(ヒンドゥー教)

Siva With Moustache From Archaeological Museum GOA IMG 20141222 122455775
歴史の授業で「創造と破壊の神」って習った記憶ありますよね?その名の通り、派手な戦闘になることがイメージされます。

ファイナルファンタジーの召喚獣の印象も強いです。なお、このせいで、シヴァ=氷属性みたいなイメージがありますが、これはあくまでもファイナルファンタジーだけの話。

腕が4本、目が3つあるのが特徴です。本作では、すでに冒頭にちょっとだけ登場しました。

おわりに

これだけの登場人物の事前知識を知っておけば、作品がより面白く感じるはずです!

『このマンガがすごい!オトコ編』でも5位にランクインした本作。ぜひ読んでみてください!

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