どうも!ユート・クライフ(@chiripama)です。
本日ご紹介するのは、既刊がまだ2巻という比較的あたらしい作品『青春相関図』。同僚に勧められて面白かったので紹介します!
タイトルにあるとおり「相関図」がキーワードになっている作品です。高校生の主人公が、クラスの中で明かされていない「裏の相関関係」を暴いていくのが大筋のストーリー。
「実はAとBが付き合ってる」とか「CとDが本当は仲が悪い」みたいな、そういうのを極端かつ複雑に表現したのがこの漫画の特徴です。
Contents
【小話】僕の、高校時代の甘酸っぱいエピソード
「実はAとBが付き合ってる」で思い出しました。僕も似たような経験があります。
※ちょっと長いので、あらすじまで飛ばしていただいてもかまいません!
高校時代、僕が通っていた「東進ハイスクール」という塾はビデオ学習が中心なので、いわゆる「講師」が存在しません。その代わりに、塾生には一人一人「メンター」という形で、担任の先生つきます。
驚くべきことに、男子校に通っていた僕についた先生が、まさかの「超可愛い女子大生」だったのです。
実はもともと、この先生から「入塾前の説明」を聞いていて「あ〜可愛いなぁ。こんな人がいるならこの塾にしようかな〜」という不純な動機で入塾していた僕ですが、まさか自分の担当にその先生がつくとは、夢にも思っていませんでした。
(あとから聞いたら、多くの男子生徒の入塾理由が「その先生がいたから」だった)
東進では、交換日記のような形で「今日の学習の進捗状況」を先生に報告するルールがあります。そして、それに対し先生がコメントを記す、という流れ。
僕もその先生と毎日やりとりをするわけですが、「学習の進捗状況」というよりは「好きなバンドの話」や「高校での出来事」など、まるで何気ないLINEのようなやりとりを繰り返していました。すごくピュアな思い出です。
当然、その先生のことがどんどん気になっていきました。どの生徒に対してもいつも笑顔で、塾のマドンナだった先生。そんな先生が、自分の担任であったことは、本当に誇らしく、素晴らしい毎日でした。
ところが、ある日その先生が「とある男子校の塾生と付き合っている」という噂を耳にします。
・・・まさか、あのピュアそうな先生が!
驚きと嫉妬が入り混じったような感情を抱えながら、もちろん面と向かってその真相を聞くこともできず、変な雰囲気のまま日記のやりとりを続ける毎日。しかし、募る思いは変わらず・・・もどかしい日々が続きます。
それから受験シーズンまでそんな感じだったのですが、ある日先生からこんな提案を受けました。
「受験終わったら、ウチ(東進)でバイトしてみない?」
ん?これは、
俺に好意があるということなのか・・・!
あれ、男子校のアイツと付き合ってるんじゃないんですか?と。でも、バイトの誘いは他の塾生にはしてなかったっぽい。そう、これは紛れもなく僕だけに対しての提案だったのです。
僕は決めました。もし、受験に成功したら東進でバイトを始めよう。そして「実は付き合っている」という真相をちゃんと確かめよう。そして、それが嘘だとわかったらその時は・・・
受験に対してのモチベーションが一段上がった僕は、その後猛勉強。幸い、第一希望の大学に合格することができました。
目標を達成したので、いよいよ東進ハイスクールでのバイトが始まります。これからは「先生と生徒の関係」ではなく「同僚」の関係へ・・・
そして、いよいよあの「疑惑」の真相を先生に聞く時が訪れました。果たして、本当に生徒と付き合っていたのか。それとも、ただの噂だったのか。
先生、塾辞めてました。
まさかのオチに呆然!「ウチでバイトしてみない?」とはなんだったのか。確かに「一緒に」とは一言も言ってなかった気もしますが。これでは、なんのために東進でバイトを始めたかもよくわかりません。
それから結局半年くらいでバイトはやめたんですが、『青春相関図』を読んだときになぜかこのエピソードを思い出したのでした・・・もう10年以上前の話ですが、いまあの先生はどこで何をやってるんだろう。
超解釈!『青春相関図』のあらすじ
さて、すみません。前置きが長すぎましたね!いよいよ『青春相関図』のお話です。
まずはあらすじから!
主人公「青」とその彼女「春」は高校三年生。クラスメイトには黙って交際していました。
ある日、春が屋上から転落。昏睡状態に。
青のロッカーには春が残した「クラスの相関図」があり、その中に「春を陥れた五人の犯人」がいると記されていました。
果たして、青はクラスメイトの中から犯人を特定することができるのか・・・!?
『青春相関図』の魅力って?
まだ2巻しかないので、魅力はこれから分かってくるとは思いますが、とにかく勢いがすごい。いきなり、彼女が屋上から落ちてくるシーンから始まりますからね。
おそらく『青春相関図』の作者は、まず「描きたいシーン」があり、それに合わせて物語を紡いでいくスタイルなんだと思います(『BLEACH』なんかがそうですね)。ところどころストーリーの粗は気になるものの、シーン1つ1つがカッチョいいので、漫画としての読み応えが相当あります!
そして最大の魅力は、やはりミステリー要素でしょう。

(『青春相関図』1巻より引用 ©️廣瀬俊・三宮宏太/講談社)
これが、劇中に登場する相関図です。「私」と書かれているのが「春」のことで、クラスメイトをあだ名で記載することで、最初は特定できないが徐々に明かされていく仕掛けになっています。これ見るだけでワクワクしませんか?
主人公の「青」は、クラスメイトとの会話を頼りに次々とあだ名の特定を行っていきます。(まるでSPIの推論問題!)このクラスメイトがまた、漫画的というか、ぶっ飛んでるキャラが多いんです。
日常を舞台にしていますが、展開は「ファンタジー」。読者を飽きさせない工夫もあるので、ページをめくる手が止まらなくなってしまう。そんな作品と言えます。
『青春相関図』の天パキャラにフォーカス
「テンパステーション」ならではの企画!今回はこの人

(『青春相関図』2巻より引用 ©️廣瀬俊・三宮宏太/講談社)
予告YouTubeにも登場してるこのアフロ。牛原くん。
アフロのキャラってだいたいクラスに1人いて、だいたいこんな感じのキャラですよね・・・
勝手に関連作品
1. バトルロワイアル
「クラスの相関図」といえば、この作品が金字塔だと思ってます。今でこそ、こういう作品って多いですが、当時はやはり衝撃的でしたよね。国が高校生同士で殺し合いをさせるっていう。
「クラスもの」ってキャラが多いんで、読んでいる中での「誰が誰かの判定」が難しいと思うんです。「いちいち登場人物こんな覚えられないよ・・・」っていう作品が多い中で、バトロワはそこらへんの苦労なく読めるのが凄いところだと思います。
2. 先生の白い嘘
「日常の中の非日常」ということで、こないだ記事を書いたこちらを。この作品もいい意味でぶっ飛んでます。「男女の性の格差」を生々しく描いた作品です。
3. 告白
「クラスの中で犯人を探す」というテーマで思い出したのがこの「告白」でした。特に、映画の印象が強いですね。松たか子さんが、淡々と語る冒頭シーン。自分の娘をこのクラスのある人物に殺されたので、その人物の牛乳にエイズウイルスの含まれた血を入れました。ってやつ。それぞれのシーンが今でも鮮明に思い出されます。
・・・ということで、おそらくこれから話題になってくるんじゃないか?という作品『青春相関図』をご紹介させていただきました。気になった方は、ぜひ読んでみていただければと思います。
(2018年5月8日追記)
どうやら3巻で打ち切り終了らしいです。・・・残念!
もちろん3巻ではとても終わるような設定ではないので、作者がどのように物語を畳んだか、そこに注目して読むと面白いかもしれません!
【まとめ】この作品はこんな人におすすめ
- シーンで魅せる「勢い系」の漫画が好きな人
- 一風変わったミステリー作品が読みたい人
- これから話題になるであろう作品を早めに知っておきたい人
本日のおじさんのにがおえ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。このブログでは、これからも自分の好きなエンタメを紹介していく予定です。
例えば漫画の話や
映画の話
育児日記も。
こんな感じで、気ままに書いてます。これからもぜひぜひよろしくお願いしますー。
はじめまして!
まさかのオチが面白かったです笑
なんでしょう、自分の後任を探していたのでしょうか…
漫画好きです(*^^*)また遊びにきます♪
urakonsaruさん、ありがとうございます!
そう言っていただけると救われます!笑
ぜひぜひ!これからも漫画紹介していければと思いますー
id:my-manekineko
コメントありがとうございます!今となってはいい思い出です
id:aisyuudog
コメントありがとうございます!励みになりますー!!