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漫画『センセイ君主』あらすじと感想:先生×生徒の恋愛。天然水ソーダのような純度(ネタバレあり)

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はじめに 

もし自分が女の子だったら、学生時代、先生の事を恋愛対象として見れただろうか

 

僕は男子校だったので、当然女性の先生は3割増しくらい可愛く見えました。

 

とくに若い先生なんかは、今思えばそこらへんにいる普通の感じだったんですが(←失礼)、当時は学校中のマドンナでした。

 

僕も先生のことをイジったりしていましたが、じゃあ「恋愛対象だったか?」と聞かれると、決してそんなことはなかった訳で。

 

若いといっても、10歳近く離れている人は(当時は)そういう目で見られなかったなぁと。

 

そういう意味でも「女子高生が先生に憧れる」って、自分としては持ち得ない感覚であり、それゆえに面白いなぁと思ってます。

 

ただ、逆のパターン。つまり「先生が生徒を恋愛対象として見ちゃう」というのは、すごくわかります。危ない発言っぽいけど。

 

きっと世のおっさん教師達の中には、生徒に恋しちゃう人も沢山いると思うんですよね。もちろん犯罪になっちゃうので、そんなリスクを犯すくらいなら、と自分をグッとこらえて我慢しているんでしょう。

 

(ちなみに、真剣交際だったら罪には問われません。女性は16歳から結婚できますし)

 

そんな状況でも「生徒と付き合う」選択をする先生って、よっぽどの度胸とリスク対策ができている人なんでしょう。果たして、そんな人はこの世にどれくらいいるんでしょう。

 

さて前置きが長くなりましたが、『センセイ君主』は先生と生徒の恋愛。ただ、その恋模様は恐ろしくガバガバ!しかし、ラストは澄んだソーダを飲み終わったかのような爽やかな読後感。

 

そんな、教師モノから「禁断」を除いた挑戦的な作品について、今回は紹介します。

 

 

こんな人におすすめの作品です

  • 少女マンガを読んだことのない男性
  • ギャグマンガ好きな人
  • 爽やかな読後感を得たい人

 

 

作品情報(2018年7月30日更新)

作品名:センセイ君主

著者:幸田もも子

ジャンル:先生×生徒の恋愛

掲載誌:別冊マーガレット

連載開始:2013年7月

記事執筆時の既刊:13巻(完結)

受賞暦:

メディア化:実写映画(竹内涼真・浜辺美波)

 

 

『センセイ君主』あらすじ

あらすじは超シンプルです。

 

主人公は、何事にも一生懸命な女子高生「佐丸あゆは」。

 

ある日、クラス担任の代理でやってきたイケメン先生「弘光由貴」に恋をしてしまいます。

 

しかし、弘光先生はそれを軽くあしらう毎日。

 

そこまで言うならいいよ。俺をおとしてみなよ

 

この言葉をきっかけに、いろいろな手段で猛アタックするあゆは。

 

はたして、あゆはは弘光先生を落とすことができるのか・・・!

 

 

ちなみに予告を見る限り、実写映画はおしゃれでちょっとスマートに仕上がってる印象を受けますね。

 

原作はもっとギャグ寄りでバカっぽいです。笑

 

 

『センセイ君主』の魅力って?

 

不純異性交遊のキモさゼロ!あえて禁断展開を外す潔さ!

この作品に好感が持てるのは、まさにこの部分です。

 

というのも、未成年との恋愛の気持ち悪さが全くありません!

 

「校内でバレそう・・・やばい!」普通、教師との恋愛モノって、このエピソードにかなり比重が置かれると思うんですよね。

 

本作品にも、もちろんそういうエピソードはありますが、かなりライトに描かれています。

 

それよりも、弘光先生とあゆはのラブラブにフォーカスしており、先生×生徒というのはあくまでもオプションに過ぎない。もはや、その関係も必然ではない。そんな印象すら受けます。

 

また、主人公のあゆはが「三枚目で女々しくない」のも、気持ち悪さを軽減している要素です。

 

少女マンガといえば、主人公が受身でイケメンがわらわら寄ってくる、そんなパターンの作品も多いですが『センセイ君主』はとにかく主人公がガツガツ読んでいて痛快です。

 

だからこそ、男性でもスっと読める作品なのでしょう。

 

ただ、それにしても二人の恋愛は本当にガバガバで、現実世界だったらすぐニュースになっちゃうくらい脇が甘いですね。まあ、そこが微笑ましいんですけどね。

 

これは、弘光先生の物語だ!

この作品が「少女マンガの王道」っぽくないもう一つの要素が、弘光先生のキャラクター性

 

ふつう少女マンガって「王子様で、ドSで、でもやさしくて、完璧な人間」みたいな非現実的な男が相手役なイメージあるじゃないですか。

 

弘光先生も、1巻ではそんなキャラクターとして描かれているんですが、話が進むとともに、 いわゆる完璧人間ではない「人間臭さ」が見えてきます。

 

(むしろ、顔がかっこよくなかったらモテないタイプの人間なんじゃないかと!笑)

 

この人間臭さが、むしろ僕のような一般人にも共感できて良いですね。

 

そういう事もあってか、巻を進めるに連れ、どんどん弘光先生の事が好きになってくるわけですが、ふと「これは、弘光先生の成長物語なんじゃないか?」と気づきます。

 

少女マンガにはめずらしく「弘光先生視点」で展開されるエピソードもあり、そういった弘光先生の心情の変化もぜひ注目していただきたいポイントです。

 

当て馬キャラにもっと頑張ってほしかったかも

少女マンガが名作かどうかを決める一つの要素。それは「当て馬」キャラがどれだけ良い働きをするか、だと思っています。

 

当て馬とは主人公と一瞬良い感じになるも、主人公に振られるキャラのこと。今作も、もちろんそのキャラは存在します。

 

いや、とてもいい動きはしているんですよ。ただ、同じ幸田もも子先生の『ヒロイン失格』の当て馬キャラ・弘光くんが、素晴らしいくらい切なくて泣けたので、それに比べると物足りなかったな、と。

 

 

『ヒロイン失格』も、『センセイ君主』に負けず劣らず、痛快で素晴らしい作品なのでおすすめです。弘光くん、とても素敵です。

 

ちなみに『センセイ君主』の弘光先生と『ヒロイン失格』の弘光くんは兄弟。こういった、同じ世界観の共有もニクい演出でいいなぁと思います。

 

 

おわりに

めちゃめちゃタイムリーですが、2018年8月1日より本作品の実写映画が公開されます。

 

竹内涼真くん、めちゃめちゃカッコいいので期待ですね。

 

とはいえ、映画のように時間制約のない漫画は、映画以上のドキドキや笑いが詰まっているので、映画で興味を持った方にもぜひ読んでいただければと思っています!

 

 

では、今日はこんなところで!