漫画レビュー

漫画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』をゾンビになるまでに完読したい

はじめに

1940年、ジョージ・A・ロメロが『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』によって確立したといわれている「ゾンビ」

昨今は、映画やドラマ、小説、漫画に関わらず多くのゾンビ作品が世に出回っています。去年世の中を席巻した『カメラを止めるな!』も、元はと言えばゾンビ映画でしたよね。完全に忘れてたけど。

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そんな、ゾンビ大量生産な世の中なので、最近のゾンビ作品は「ゾンビ×○○」という、組み合わせの妙で、変化球なゾンビ作品が多いようにも思えます。(同じく「○○×飯」系の作品も多いから『ゾンビ飯』って作品もあるんだろうなーと思ったら、流石にありませんでした)

んで、今日おすすめする作品も、いわゆる変化球的ゾンビ漫画です。緊迫感のまるでない、なぜか読むとポジティブになれるゾンビ漫画。かつ、最近始まった作品でも特におすすめしたい作品がこちら!

その名も『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』!

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こんな人におすすめの作品です

  • スピード感のある漫画でスカッとしたい人
  • 一風変わった「ゾンビ漫画」に興味がある人
  • 映画『最高の人生の見つけ方』が好きな人

作品情報

作品名 ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~
著者 原作:麻生羽呂(『今際の国のアリス』) 作画:高田康太郎(『ハレルヤオーバードライブ!』)
ジャンル ゾンビ×ポジティブ
掲載誌 サンデーGX
連載開始 2018年10月
既刊 2巻
受賞歴
メディア化
1話が読めるところ http://shogakukan.tameshiyo.me/9784091575616

※2019年8月5日時点の情報です

『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』あらすじ

ゾンビ増殖でブラックな人生変わった! 汚部屋でゾンビ映画を観て「会社に比べりゃ天国だよな」とつぶやく男・天道輝(24)は、かなりのブラック企業に入社して3年目。憧れの経理・鳳さんへの恋もままならず、いよいよ正常の向こう側に踏み込んでいた。ある朝、管理人が住民を「食べて」いるのを皮切りに、街ではゾンビが増殖開始。迫る死者たちに追われる輝が感じたのは……

ゾンビだらけの世の中になってしまったことで、ブラック企業から解放された主人公。

ゾンビの恐怖よりも、解放された嬉しさの方が大きくて、世界が輝いて見えちゃう。そんなハートフル&ポジティブストーリー。

主人公は「ゾンビになるまでにしたい100のこと」を叶えるために、次々と行動を起こしていきます。

『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』の魅力

ゾンビそっちのけの爽快感!

ふつう、ゾンビものって暗ーい雰囲気で、あからさまにこっちをビビらせようと演出してくるし、あんまりテンションがあがる!って感じでもないですよね。

ただ、『アイアムアヒーロー』で普段うだつのあがらない主人公・鈴木英雄が、ゾンビを猟銃で撃ち抜くシーンとかはスカッとする、そんな爽快感のある作品も中にはあります。

それこそ、ウォーキング・デッドの終盤シーズンとかは、非力な女子供がサクサクゾンビの頭部を木の棒で貫いている訳ですから、「ゾンビを撃退する描写」みたいな物にはある種の爽快感があるのかもしれません。

この『ゾン100』に至っては、そんな「ゾンビの頭サクサク」的な爽快感は今の所ありません。しかし、『アイアムアヒーロー』よりも『ウォーキング・デッド』よりも、確実にスカッとする作品だと断言できます!!

『ゾン100』主人公はブラック企業に務めるサラリーマン。突然、街がゾンビで溢れた瞬間に放った一言がこちらです。

これってもう…今日から会社に行かなくてもいいんじゃね?やったー!!

青い空、緑の木々、真っ赤な血ッ!いつから忘れてたんだろう…世界ってこんなにも鮮やかな色に満ち満ちてたんだな!

なんというポジティブシンキング!

いやー、ここまでゾンビにビビらない主人公は初めて見ました。

その後も朝一でビールを飲んだり、ハーレーを乗り回したりと、爽快感のあるシーンは続きます。そこに、一切ゾンビは絡んできません。

こうして主人公は、ゾンビの世の中になってしまったことをポジティブに捉え、ブラック企業に勤めていたからこそ諦めていた事を次々と行っていくようになるのです。

こんなジャックニコルソンはいやだ!

こうして、主人公は「ゾンビになるまでにしたい100のこと」をノートに書き留めていきます。

これはまさに「死ぬまでにしたい10のこと」がテーマとなっている映画『最高の人生の見つけ方』のオマージュ。いうなれば「最高の人生の見つけ方・オブ・ザ・デッド」。まあ、あれは10個でしたけど。100個て欲張りすぎだろ!

そんな主人公のやりたい100個のこと(のうち最初の10個)がこちら

  1. 好きだった人に想いを告げる
  2. 部屋の大掃除をする
  3. 昼間からビール飲んでグダグダする
  4. 大型バイクを乗り回す
  5. ドレッドヘアにする
  6. 日本一周をする
  7. 回ってない寿司をたらふく食う
  8. オーロラを見る
  9. CAさんとコンパ
  10. おしゃれヒゲを生やす

だいぶ規模がちっちゃい気が…

映画『最高の人生の見つけ方』で、ジャックニコルソンは「スカイダイビング」とか書いてましたけど、あれと比べると「部屋の大掃除」はめちゃめちゃしょぼく感じる…!

ただ、裏を返せば大掃除が「やりたいこと」になってしまうくらいのブラック企業に主人公が勤めていた、ということですからね。実は巧妙なブラック企業批判にも繋がっている気もします。

ちなみに「CAさんとコンパ」の話は、2巻で早くも登場するのですが、これが意外にもちょっと泣けるエピソードでした。

確かな作家コンビによる確かな面白さ!

NETFLIXで『今際の国のアリス』の実写化が決まりました。山崎賢人と土屋太鳳のW主演という気合の入れよう。

その原作者が、何を隠そう『ゾン100』の原作者・麻生羽呂先生なのです。

そんでもって、『ゾン100』は絵がめちゃうまいのですが、イラストを担当しているのは『ハレルヤオーバードライブ!』や『I AM SHERLOCK』でがっつり長期連載経験もある高田康太郎先生。

このベテラン先生2によって生まれたのが『ゾン100』なのです。1話目から妙な安定感があったのもうなずける!

おわりに

サクサク読めながらも、笑えたり、泣かせたり、ポジティブな気持ちにさせてくれたり、それでいて続きがきになるという、今一押しの漫画が『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』!

正直、今この世の中が急にゾンビだらけになったとして、この漫画を最後まで読む前にはゾンビにはなりたくない!

まだ2巻(2019年7月5日時点)しか出ておらず、すぐ追いつけると思うので、みなさんも読んでみてくださいね。

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