映画レビュー

映画『X-MEN:ダークフェニックス』ネタバレ感想:20年間ありがとう。ところでお前誰やねん!


(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

はじめに

終わってしまった・・・!大好きなX-MENシリーズが『ダークフェニックス』をもって終わってしまいました!

ある意味『アベンジャーズ/エンドゲーム』以上に待ち望んでましたからね!エンドゲームは、もはや面白さが確定してましたが、X-MENはどう転ぶか想像できませんでしたし。

【ゆる絵で解説】映画『X-MEN』シリーズのネタバレ・時系列とラスボス紹介 はじめに 以前MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品で同じ事をやったのですが、今回は6月の最新作公開に先駆けて「X-M...

こんな記事もかきました。これまでのシリーズを観返して臨戦態勢ですよ!

ということで、公開初日に会社をフレックス退勤して16:30から鑑賞しました。これが本当の「FLE X-MEN」。その感想をつらつらと書いていきます!

(ネタバレしまくっていますので、ご了承ください!)

作品情報

 

作品名 『X-MEN: ダーク・フェニックス』(原題:Dark Phoenix)
公開 2019年6月
監督 サイモン・キンバーグ
脚本 サイモン・キンバーグ(『Mr.&Mrs. スミス』 『X-MEN:ファイナル ディシジョン』『X-MEN:アポカリプス』)
出演 ジェームズ・マカヴォイ(『X-MENシリーズ』)ソフィー・ターナー(『ゲームオブスローンズ』)

『X-MEN:ダークフェニックス』あらすじとオチ

サイコキネシスとテレパシーの使い手ジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)の活躍で、X-MENはすさまじいパワーを持つミュータントのアポカリプスを倒した。それから10年後、宇宙でのミッションで発生した事故によってジーンが封じ込めていた邪悪な別人格ダーク・フェニックスが解き放たれる。やがて彼女は制御不能に陥り、世界は滅亡の危機に直面する。(Yahoo映画)

X-MENのラストを飾る本作は、旧シリーズの『ファイナルディシジョン』のエピソードである「ジーン覚醒」を、同じ脚本家が作り上げています。

ということで、ファイナルディシジョン(以下:FD)との流れの比較をしてみました。(ネタバレ)

FDのストーリーの流れ

前作で湖の濁流に飲まれ、死亡したと思われたジーンが復活。しかし、その人格は変わっており「フェニックス」と呼ばれるもう一つの闇人格が発現していた。サイクロップスやチャールズなど、主要キャラを次々と殺めていくジーン。最終局面では、力が暴走するも最後はウルヴァリンがジーンを殺し、事態は収束する。

ダークフェニックスのストーリーの流れ

宇宙に人命救助に向かったX-MEN一行。その最中ジーンは宇宙フレアを体内に浴び、その影響で自分の中で制御できない力が発現してしまう。自らの意思に反して、人々を危険に晒してしまう事に悩みながら、唯一理解を示すヴーク(D’Bariという宇宙人のリーダー)と行動を共にするようになる。ヴークの真の目的はジーンの宇宙パワーを奪う事であり、ジーンは仲間をかばうようにヴーク連れ宇宙に飛び出し、自爆した。

『X-MEN:ダークフェニックス』感想

ということで、感想を!いろんな観点で言いたいことがあったので細かくまとめています。

やっぱりアツい戦闘シーン

戦闘シーンにおいては、毎回新しい表現があって新鮮に楽しめるX-MENシリーズ。

『フューチャー&パスト』で初登場した「クイックシルバー」の戦闘シーンほどワクワクはなかったものの、恒例となっている「時間ストップ演出」は今作も健在。

それから、ジーンの対処を巡って行われたミュータント同士の戦闘シーンもアツかったですねー。ビームや雷がバチバチする戦闘は、X-MENならではだと思います。

ジーン役のソフィー・ターナーも、その美しさも際立ってましたが、能力使う感じがめっちゃカッコよかった。パチンコやってるみたいなジェスチャーですけど、手先の力の入れ具合が、チャールズのこめかみポンポンくらい真似したくなる感じ。

また、マグニートーの能力使用シーンも相変わらず興奮しましたね。

地下鉄を掘り出しちゃうマグニートー、ジーンと「ヘリコプターどっちが動かせるか対決」しちゃうマグニートー、銃器を全部操って一人を集中攻撃しちゃうマグニートー。どれも垂涎ものでした。

エリック!ああエリック!

上記の通り、お気づきかもしれませんが、僕はエリック(マグニートー)が大好きなのです。

役者のマイケル・ファスベンダーもイケメンだし。

一番最初の『X-MEN』でこそ、極悪非道の敵キャラとして登場しましたが、その後立ち位置が色々変わり、今回に至っては「仲間を守るために立ち上がる優しきおじさん」でしたからね。後半ただの善人化するピッコロかよ!と。

命を落としてしまったミスティークの仇討ちのために、ジーンに立ち向かうエリック。

でも、やっぱりジーンを救おうと腹を括るエリック。

「今度は俺がお前を救う番だ」と、チャールズに優しく声をかけるエリック。

・・・だたの主人公やないか!!

今回のお前誰やねん!キャラ

X-MENシリーズといえば、毎回ちょい役で「お前誰やねん!」とツッコミを入れたくなるキャラクターが多数登場するのですが、今回も何人かいましたよね。

おそらくアメリカ人にとっては、X-MENの原作を知っている人も多いと思うので「ああ!ここでコイツが出てくるのか!」的な楽しみもあるんでしょうが、僕らには全くわかりませんよね。

ということで、調べてみました。


まず一人目は空気のような本作ラスボス「ヴーク」。もはや公式サイトでも「謎の女」としか表現されていないため、そもそもこいつ誰なの?っていう感じですよね。

英語サイトだと「ドゥバリ族のリーダー、ヴーク」、日本語のWikipediaだと「リランドラ」と書かれているため、余計混乱。ちなみにリランドラは「シーアー帝国の皇女で、プロフェッサーXの元嫁」と説明されているため、そもそも違いそうですね。

残り二人は、マグニートーを中心に形成されてたミュータント・コミュニティの人々。セレーネは原作X-MENにも登場してサイキックを使うようなので、割と忠実にキャラクターを踏襲しているっぽい。

一方、アリキさんは調べても原作に登場してなさそうなのでオリジナルキャラなんでしょうか。ドレッドヘアーを操るという面白能力でした。

そうそう「お前誰やねん!」と言えば、今回のミスティークがあまりにも「ジェニファーローレンス側」に寄ってない?という印象があります。

これが今までのミスティーク。

一方、これが今回のミスティーク。

溢れ出るジェニファー・ローレンス。

確かに、ジェニファーファンとしては、もっと顔が見たいというのは事実なんですよ。前作『アポカリプス』では、ほぼ素顔(肌色)で登場してますしね。

ただ、これはもはや矛盾で、本来は「ミュータントである自分」に誇りを持っているハズで、そうすると通常時に肌色でずっといるのは変なんですよね。だからこそ、僕も『アポカリプス』を観ている際は違和感を感じてました。

ミスティークは、常に青い顔でいるべきである。でも、もはや大女優の一人ですから、制作サイドもジェニファーローレンスをずっと青顔にしとく訳にもいかない。

そんな着地点が、今回のミスティークの顔に現れているのかもしれません。

でも一言言わせてほしい。顔、違くね!?

ストーリーはこれでよかったのか

ということで、ここからはストーリーに深く突っ込んでいきましょう。

正直なところでいうと、「これがX-MENシリーズの締めくくりでよかったのか?」という思いはあります。

ラストはチャールズが責任をとる形で学園を去り、ジーンは(おそらく)宇宙で自分の居場所を見つけた。というオチ。

(『フューチャー&パスト』のラストでジーンもチャールズも学園にいませんでしたっけ?あれって今回と同じ時系列ですよね?)

そもそもX-MENシリーズに「整合性」を求めてはいけない気もするので、一旦そこは置いといて。それでも、どうしても「盛り上がりに欠けた」「スケールが小さかった」感は否めなかった気がします。

ジーンにはもっともっと暴れて欲しかったですし、ラストも「ジーンの決断」部分をもう少し感動的に出来たような気もするし…。アポカリプス同様、敵キャラにもあんまり魅力が無かったようにも思います。紫の大男がやってきて、指パッチンする方が面白かったかも・・・?

あとは、シリーズを支え続けてきたミスティークの退場に、チャールズはもっと感情をぶつけるべきでしたね。一応、悲しむシーンがあったものの、ビーストのキレ方が半端なかったため、完全に霞んでました。でも、本来はあそこはずっと家族だったチャールズがもっと嘆き苦しむべきだった。そう思います。

ただ、ラストシーンがとてもよかったので、そんなストーリー展開も許せてしまうんですどね。

胸熱なラストシーン

今回、ラストでチャールズとエリックがチェスをしながら結束を確認しあうシーンで幕を閉じます。

この演出がにくくて、もともとこの二人は『ファーストジェネレーション』でもチェスしているシーンがあるんですが、もっと遡れば『ファイナルディシジョン』のラストもチェスのシーンで終わってるんですよね。

ただ、その時はエリックが一人でチェスの盤面と対峙してるんですよ。チェスが一人でできるものなのかは置いといて、ちょっと寂しい描かれ方をされていたのが『ファイナルディシジョン』。

一方、今回は一人寂しく座っているチャールズの元に、エリックがチェス盤を持って登場します。そして、解き放つセリフ。「俺はお前に救われた。今度は俺が救う番だ」。たしかこんな感じでしたが、「きのう何食べた?」ばりにキュンキュンしてしまうのは僕だけでしょうか。

X-MENはシリーズを通して、社会的マイノリティを題材に描いてきた作品です。彼らが恐れるもの、それは「孤独」です。だからこそ、プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアはミュータントのための学園を設立し、彼らを孤独から救いました。

その張本人が孤独になってしまった。その孤独を救うのは、一時は思いを共にし、一時は相反しながらも、ずっと心の支えとして存在してきた親友、マグニートーこそ、エリック・レーンシャーなのです。泣けるぜ!!

このラブラブなおじさん二人が孤独にならない未来を作り上げたのも、『フューチャー&パスト』で歴史を書き換えたウルヴァリンの功績であり、「ジーン覚醒」という、おなじテーマで作品を作り上げたサイモン・キンバーグが改めて出した答えなのです。

うん、ストーリーが微妙でも許す!!

おわりに X-MENのこれから

実は『ニューミュータンツ』というX-MEN映画が今後控えているらしいのですが、このキャスト陣を軸としたX-MENシリーズは今作で一旦終わり。

ワクワクをありがとう。この20年間に、改めて感謝したい今日このごろです。

来月、ケヴィン・ファイギ(マーベルスタジオの社長)より、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の今後の構想が語られるらしいのですが、たぶんX-MENのアベンジャーズ合流について言及されるんじゃないかなー?と思っています。

それはそれで嬉しいものの、これまでのX-MENシリーズも大事にしながら、新しいX-MENシリーズを楽しみに待ちたいものですね。

ということで、今回はこんなところで!

COMMENT

Your email address will not be published. Required fields are marked *