テンパステーション -Tempa Station-

小ネタを挟みつつ、独自の視点でマンガや映画を褒めちぎります!このブログをきっかけに「人」と「作品」を繋ぐことができたらいいなと思います。

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映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』:人の評価に左右されながら生きてません?

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<目次>

 

「人の評価に左右されながら生きてません?」挑戦的なタイトルを書いてしまいましたが、告白するとそれはつまり僕のことです・・・!

 

昔から、ランキングとか、口コミとか、そういうのにすごく影響を受けてしまうんですよね。それ、良くないなぁ・・・と改めて思うきっかけになったのが、この映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』です。

 

「バンクシー」というロンドンを中心に活躍するグラフィティアーティストをご存知でしょうか。

 

グラフィティアートといえば「チンピラが描く壁の落描き」っていうイメージがありますが、バンクシーはそんじょそこらのチンピラではありません。彼の作品にはオークションで1億円以上の価格がつきます

 

こちらが「バンクシー」のインスタグラム 

覆面&ゲリラ活動中心なので、その存在は今でも謎に包まれたまま。

 

自分の作品を勝手に美術館に飾り、それがそのまま気づかれず展示され続けるエピソードはあまりにも有名です。

 

そんな「バンクシー」が初めて監督として製作した映画が『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』でした。

 

【小話】食べログ評価3以上のラーメンしか食べないことを反省

自分は本当に「物事の価値」が分かっているんだろうか。ふと、不安になりました。

 

冒頭の通り、僕は人の評価に影響されがちで、その最たる例が「食べログ」です。「せっかくなら美味しい店に行きたい」これは人間なら誰しもが思うことです。そこで、どうしても食べログの評価を気にしてしまう。「3.2」と「2.8」の店だったら迷わず「3.2」の店を選んでしまう。その店が何ラーメン屋かも調べずに。

 

ただ、よくよく考えると、

 

 

ラーメンってだいたい美味しいですよね?

 

 

いや、もちろん不味いラーメンもあると思いますよ。ただ、僕は味覚が研ぎ澄まされている訳ではないので、ラーメンとカレーは結局どこに行っても「美味しい」んですよ。たぶん「2.8」のお店でも美味しく感じると思う。ていうか、70円のブタメンですら超美味しいですもんね

 

だとしたら、食べログの評価なんて気にせずに、自分のフィーリングや感覚でお店を探した方が実はよっぽど刺激的で、その体験も含めてさらに美味しく感じるかもしれないじゃないですか。これは、自分にとっての新たな気づきです。

 

映画や漫画も同じで、結構amazonやらヤフー映画やらの評価を気にしてしまいます。でも「人が面白い」と思うのを観て、それを確かめるように「やっぱり面白い!」と思うのは、ちょっと違いますよね。

 

もちろん、そういう口コミって参考にはなると思うんですが、あくまでも「参考」に留めておくべきで、最終的には「自分がどう思ったか」っていうのをこれからは大事にしたいなと思います。

 

超解釈!『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』のあらすじ

ラーメンや映画の評価は、自分でできるかもしれない。でも「アート」や「絵」の価値を見極めるのって難しくないですか?なんでこの絵がこんな高いんだ!っていうこと結構ありますよね。

 

この映画はそんな「アートの価値」について問題提起したドキュメンタリー映画です。

 

あらすじを簡潔にまとめます。(映画の特性上、ちょっとネタバレ入れます!)

 

「ティエリー・グエッタ」 という、もみあげモッサモサのおじさんがいました。「毎日起きてから寝るまで、終始カメラを回して動画を撮影する」という、奇妙な趣味の持ち主です。自分の子供や日常だけに止まらず、道中の見知らぬ人でさえ、撮影しまくります

 

その流れで出会ったのが「グラフィティアーティスト」の存在。彼らのアートを次々撮影していくうちに、ティエリーはその世界にどっぷり浸かることになります。こうなったら、有名なアーティストのアートをすべて撮影したい。その思いの行き着く先は、「バンクシー」の存在でした。

 

やがて、バンクシーと出会うことに成功したティエリーは、バンクシーと同行し、次々と彼の作品を撮影していきます。この行為、実はバンクシー側にもメリットがありました。「普通の芸術とちがい、グラフィティアートはすぐ消されてしまう。そういう意味でも、アート撮影し記録に残すことは重要である

 

ある日、バンクシーはティエリーに「アーティストたちの記録を編集し、ドキュメンタリー映画をつくれば?」と提案します。

 

こうして完成したのが『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』なのです。ちゃんちゃん。

 

・・・という訳ではないのです!爆

 

実は、ティエリーには圧倒的に編集の才能がありませんでした。見兼ねたバンクシーは、ティエリーに「映像やめて、グラフィティーアート始めたら?」という新たな提案をします。

 

そんなティエリーのアーティスト活動を、バンクシーが映画にしたものこそが『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』なのでした。

 

『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』の魅力って?

ちょっと変わったドキュメンタリー映画の本作。その魅力を三点にまとめてみました。

 

1. アートの世界を知ることができる

 

まず、そもそもグラフィティアートを「壁の落書き」とてしか認識してなかった自分を恥じたいですね。

 

もちろん、公共の場所を汚すことになるので、行為自体は賛同されるべきではないと思うんですが、たとえばバンクシーのアートには透明のプロテクターで保護されていたりとか、場所によってはグラフィティアートが認められている地域もあるようです。

 

この映画ではたくさんのアーティストが出てくるため、アートの世界やアートの魅力を存分に堪能することができます

 

この、一度は見たことがあるオバマのポスターを描いた「シェパード・フェアリー」というアーティストも登場します。

 

 

2. (ネタバレ含む)映画の逆転構造

 

あらすじにも書きましたが、結局この映画は

 

監督:ティエリー & アーイティスト:バンクシー

 

の映画かと思いきや、

 

監督:バンクシー & アーティスト:ティエリー

 

という構図に途中から逆転します。この「アーティストとしてのティエリー」がなかなかクセがすごく、まあ要するに「調子に乗っちゃってる」んですが、結局彼の作品自体はこれまで彼が見てきたアーティストのパクリだったりする訳ですよ。でも、めっちゃドヤ顔なんですよ

 

「パクリアートに価値があるのか」その顛末は、ぜひご自身の目で確かめていただければと思います。

 

 

2. (ネタバレ含む)どこまでが真実で、どこからがフィクションか

 

この作品について色々調べると、「アーティストとしてのティエリーが、そもそもバンクシーの作品なのである」という面白い記述もありました。そうなると、完全なるドキュメンタリーではなくなってきますね。ドキュメンタリー風フィクション、いわゆるモキュメンタリーってやつです。それが事実かどうかは不明ですが、そういう見方で観ると、よりいっそう映画が面白くなるかもしれません。(ていうか、もしそうだったらバンクシー凄すぎます。)

 

勝手に関連作品〜虚構?真実?価値の本質〜

「価値の本質」を問うという観点で、関連性のありそうな作品を選んでみました。

 

 1. 漫画『ビリーバット』 

BILLY BAT(1) (モーニング KC)

BILLY BAT(1) (モーニング KC)

 

浦沢直樹先生の、長編ミステリー作品です。漫画家が主人公なのですが、自分が描いたキャラクターの「贋作」がいつのまにか「本物」として世界に認識されてしまった世界が舞台になっています。大衆が贋作を持ち上げる様子が、なんとももどかしい作品です。

 

『火の鳥』のように各時代の史実がアレンジされて構成されているストーリーなので、非常に面白いです!

 

 

2. ドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』

山田孝之のカンヌ映画祭 Blu-ray BOX

山田孝之のカンヌ映画祭 Blu-ray BOX

 

これも、「どこまでが真実で、どこからがフィクションか」がわからなくなっている作品。山田孝之さんが映画監督として「カンヌ映画祭」を目指す、というストーリーになっています。

 

劇中で山田さんが製作する映画が、本気なのか、ネタなのか、判断できないくらいシュール。

 

3. Facebookで話題となった「とあるバイオリニストの話」

 

 

かつて話題となったFacebookの投稿を、一部引用します。

ある寒い1月の朝、一人の男がワシントンD.C.の駅で座りながらバイオリンを弾き始めました。彼はバッハの曲を1時間程演奏しました。その時間帯は通勤ラッシュだったため、約1100人がその男の前を通りました。

 

彼が演奏した一時間内で、足を止めて彼のバイオリンを聞いたのはたった6人でした。お金を入れてくれたのは20人程でしたが、止まった人は誰もいませんでした。稼いだお金はたったの32ドル。彼が演奏をやめ、駅が沈黙に包まれた時、気付いた人は誰一人いません。拍手はなく、このバイオリニストを認める人はいなかったのです。

バイオリニストの名前はジョシュア・ベル。彼は世界で最も才能のあるミュージシャンの一人です。彼はたった今、歴史に残る傑作を演奏したのです。それも3億円のバイオリンを使って。

 

2013年の投稿だったのですが、確かに僕も見たことがありました。これも、芸術の価値を考えさせられますね。

 

調べると、この投稿自体が嘘なんじゃないか?という話もありました。この話からも、ネットの情報や評判には、デマが混ざり込んでいるかも?という意識を持つ必要性が感じられますね。

 

 

 

以上、バンクシーの 『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を紹介してきました。この作品は、現在Netflixで視聴できます。気になる方は、ぜひご覧いただければと思います!

 

【まとめ】この作品はこんな人におすすめ

  • アートに興味がある方
  • モキュメンタリー(ドキュメンタリー風フィクション)好きな方
  • 90分でサクッと映画が観たい方

 

本日のおじさんのにがおえ(from Instagram)

https://www.instagram.com/p/Bg1NHVKg-Lq/

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。このブログでは、これからも自分の好きなエンタメを紹介していく予定です。

例えば漫画の話や

映画の話

育児日記も。

 

こんな感じで、気ままに書いてます。これからもぜひぜひよろしくお願いしますー。