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はじめに
映画『マトリックス』のような仮想空間の世界が現実になる!
こんな触れ込みで大々的にプロモーションされた「セカンドライフ」。みなさん覚えていますか?
確か僕が大学生の頃なので2007年〜2009年くらいだったと思います。当時は相当話題になった印象があります。
(second life 公式サイトより)
自分の好きなアバターを作成し、セカンドライフという名の仮想空間で第二の人生を歩む。
日本のメディアでも多く取り上げられ、多くの人が「これからはセカンドライフの時代が来る!」なんて言っていたので、当時僕も相当心踊りました。わからない英語を一生懸命調べ、アカウントも作成しました。
しかし、結局そんな時代は来なかった・・・。
僕を含め、いろんな人が口を揃えて言っていたのが「で、だから何?」「仮想空間にログインしたあと、何をすればいいのかわからない」「普通のチャットでいいんじゃないの?」
そう。セカンドライフは概念だけが先行していただけで、実際にすることがない、そんな「未完成の仮想空間」だったのです。
そのまま「セカンドライフ」を忘れかけて早10年が過ぎ、突如現れたのが
レディ・プレイヤー1
この映画には、結局僕はセカンドライフにこれを期待してたんだな。という妄想の答えが全て詰まっていました。きっと、これが仮想空間の完成形!
VRや仮想空間にこんな未来が待っているなら、ちょっと楽しみかもしれません。
今日はそんなレディ・プレイヤー1の魅力をご紹介したいと思います。
『レディ・プレイヤー1』のあらすじ
「これこれ!オレはこれをスピルバーグに期待してたんだよ!」
僕より先にこの映画を観た会社の同僚も言っていたように、本作のストーリーは単純明快。
『インディジョーンズ』や『ジュラシックパーク』など初期のスピルバーグ作品のように、わかりやすい展開がウリの一つだと思っています。
舞台は2045年。世界は荒廃していましたが、人々はそんな現実を忘れようと「オアシス」という名の仮想空間に入り浸るようになりました。
主人公のウェイドもその一人。ある目的のために1日の大半を仮想空間で過ごします。
その目的とは、仮想空間「オアシス」の創始者ジェームズ・ハリデーが、死の直前に仮想空間内に残した莫大なお宝を探すこと。
ウェイドのようなプレイヤーだけでなく、IOIという企業もまた、組織全体でこのお宝を狙っています。
果たして、ウェイドはハリデーの残したお宝をIOIよりも早く見つけることができるのか・・・!
世はまさに大海賊時
『レディ・プレイヤー1』の魅力って?
進化した映画の姿。140分のアトラクションがそこに!
予告を観たときに、これは絶対4DXで観るべきだな!と直感的に思いました。
その予想は正しかった。映画を観てこんなに「楽しい!」と思ったのは初めてかもしれません。まるで、140分間ずっとアトラクションに乗っている感じ。
4DXは過去に2回(マッドマックスとジャスティスリーグ)体験したことがあったのですが、満足度は圧倒的No.1です。
雰囲気はこれを観ていただければわかると思いますが、とにかくスピード感がすごい!
この動きに合わせて、椅子は動くわ、風はビュンビュン吹くわ。4DXのために作られた映画と言っても過言ではないでしょう!
オタクカルチャーの融合とありえないコラボ
誰もが知っている名曲ヴァン・ヘイレンのJumpで始まるオープニングから、ラストシーンまで、とにかく多くのキャラクターや車、ロボットなどが登場します。
上記の3分半のプロモーションムービーにすら、既にT-REX(ジュラシックパーク)、インターセプター(マッドマックス)、金田のバイク(AKIRA)、デロリアン(バックトゥザ・フューチャー)、キングコングなど、そうそうたる顔ぶれのオマージュが登場してますよね。
他にも、キティちゃんやバツ丸、デスノートのリュークなども登場するカオスっぷり。
映画のクライマックスには、全ての日本人男性が興奮する夢のカードも用意されています。対象年齢的にはアラフォー世代を想定しているっぽいですが、30歳の僕も大興奮でした。(BGMもちゃんと作ってて、感激)
とにかく数え切れないほどのオマージュが登場しているので、DVDを買って都度停止しながら観たい・・・!そんな映画になっています。
実はキャストも魅力的
アベンジャーズと連日で鑑賞したこともあり、キャスト面では知らない人が多くしょぼく見えがちですが、そのぶん新しい発見も多かったです。
まず、ヒロインのオリビア・クックさん
どことなく、ももクロの百田夏菜子ちゃんのような佇まい。日本人好みの顔だなぁと。
初登場は仮想空間上で、「現実の私を観たら幻滅する」みたいなセリフがあるんですが、この顔でそのセリフは逆に嫌味だよ!
そして、日本人役として登場の森崎ウィンくん
普通に日本で活躍している俳優なんですね!全然知らなかった。
ハリウッド映画における日本人キャストとしては珍しく『インセプション』の渡辺謙ばりに目立ってます。アクションシーンもかっちょいい!
これから日本でのファンが一気に増えるんじゃないでしょうか。
そしてキャストといえば、やっぱりサイモンペッグがよかったなぁ。
この人、本当にカメレオン役者ですよね。
今回は結構ちょい役なんですが、あるシーンの表情がすっごく良くて、その演技だけでちょっと泣きそうになってしまいました。
勝手に関連作品 〜オマージュがアツい作品〜
さて、ここで『レディ・プレイヤー1』を観て思いついた作品について紹介します!
『シュガーラッシュ』
大好きなディズニーアニメ作品のひとつです。今年続編も公開されます。
今思うと、いろんな作品がオマージュとして登場する映画としては先駆け的な存在ですね。
アーケードゲームの悪役「ラルフ」がヒーローになるために頑張るっていうストーリーなんですが、色々なゲームキャラが登場。
悪役でいることのつらさを共有しあう、この悪役セラピーっていう設定が面白いですよね。
(公式Facebookより)
よく観ると、ベガとかクッパがいます。そして、ザンギエフも(いつのまに悪役に?笑)
この映画、何が良いってラストはめちゃめちゃ泣けるっていうところ。僕も劇場で大泣きした記憶があります。
テーマ・構成も『レディ・プレイヤー1』と近しいものがあるので、もし『レディ・プレイヤー1』にハマったなら、絶対おすすめな映画です。
『ドリフターズ』
日本で何かオマージュ作品ってあるかな〜と考えたときに思いついたのがこの作品。
正確にはオマージュじゃないかもしれないですが、織田信長とジャンヌダルクと安倍晴明が戦う!的なストーリー展開は『レディ・プレイヤー1』のありえないコラボに近い感覚があるのではないかと。
連載ペースが遅いので、ストーリーほとんど覚えてないんですが、もう一度読み直してみようかしら。
【小話】セカンドライフってどうなった?
冒頭で「セカンドライフ」について言及しましたが、そういえば今セカンドライフってどうなってるんだろう、と思ったので調べてみました。
結論からいうと、まだ存在していました!(てっきりサービス終了したかと思ってたぜ・・・!)
映像を観る限り、VRにも対応しているみたいですね。
仮想空間を通して、バンドのセッションするのも面白そう!
マインクラフトのように、ものづくりもできるとのこと。
『レディ・プレイヤー1』に登場する仮想空間「オアシス」のようになるにはまだ程遠そうですが、それでも地道にサービスのアップデートを繰り返して進化してるんですね。
おわりに
もし、自分がオアシスをプレイするとしたら、誰をアバターにしていただろう。やっぱり『龍が如く』の桐生の兄貴かなぁ・・・!
でも、もし1日の大半をVRの仮想空間で過ごすことになったら、眼精疲労がすごそうだな・・・!
そんな妄想が止まることを知らない、夢が詰まった映画『レディ・プレイヤー1』。
4DXは3,000円以上するのでちょっと高いですが、価格以上の興奮と満足度が約束されている映画なので、ぜひ4DXで観ていただきたい映画です!
もちろん、2Dでも面白い映画だと思うのでお好みに合わせて鑑賞いただければ!