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はじめに
『リメンバー・ミー』観てきました。『グレイテスト・ショーマン』を鑑賞した日に予告を初めて観て、それだけでちょっとウルっときてしまってたので、相当期待していましたが、期待通りの面白さでした!
後半はどんどん涙が・・・花粉症のせいもあり、鼻水もドバドバと。こんなに泣いたのは『ニュー・シネマ・パラダイス』を観たとき以来だったかもしれません。
会社の人と話すと「そんなに泣かなかった」って人がほとんどだったんですが、自分にめちゃめちゃ刺さった理由もなんとなくわかりました。その理由についても、後ほど少しお話ししようかと思います。
この作品はこんな人におすすめ
- ほろっと泣きたい人
- 自分の家系がちょっと気になるなぁという人
- 音楽が好きで好きでたまらない人
『リメンバー・ミー』のあらすじ
まずは、あらすじを簡単に。
主人公のミゲルくんは、メキシコのとある村に住むギター大好き少年。でも、家族には黙って屋根裏でこっそり練習していました。
なぜかというと、遠い昔「音楽のために家族を捨てた先祖」がいたからで、彼の一族は音楽に恨みがあったのです。もちろん、ギターの練習も許されません。弾きたい、でも弾けない。そんな葛藤の日々を過ごしていました。
メキシコには「死者の日」という、日本のお盆のような1日があって、その日だけ先祖の幽霊が現世に帰ってくるのです。そんな死者の日当日、とある事件が起こり、本来とは逆に、ミゲルくんが「死者の国」に迷い込んでしまいます。
先祖のガイコツたちと共に、ミゲルくんは現世に戻る道を探るのですが、その過程で彼は「音楽と先祖にまつわる真実」を知ることになるのです。その事実こそが、僕ら観客の涙を誘うことになります。
『リメンバー・ミー』の魅力って?
正直語りつくせないくらいの魅力があるのですが、今回も端的に三つにまとめてみました。
1. メキシコの世界観による映像美。そして、家族愛。
この作品に関するどの記事をみても、これについては必ず触れられています。
ディズニー・ピクサー映画は毎回観るようにしているのですが、CG映像の美しさはもう極限のレベルに達していると思っていて、「あれ。これ実写かな?」と思う瞬間が何度もあります。
そんな中で今回は「メキシコの死者の日」というモチーフが採用されていて、それが「リアルな映像と鮮やかな色合いの共存」を見事に表現しているため、もう美しさに圧倒されっぱなしでした。

(死者の日のイメージ画像)
そして何より、テーマである家族愛が美しい。観た人が必ず家族を想うようになる映画、とは良く言ったものです。僕も例のごとく、家族や親戚のことを想いながら映画を鑑賞しました。
今回登場する死者の国は、その名の通り死者が住まう国。でも、そんな死者の国にいながらも、さらなる死(=消滅)を迎えることがあります。それは現世で、誰からも忘れられてしまうこと。そのためメキシコでは、かならず死者の日に故人の写真を飾り、故人を忘れないようにしているそうです。
今作に登場する大家族は今や日本ではあまり見られない形なので、もし仮に死者の国が本当に存在したとして、ふと「日本人は圧倒的に少ないのかもしれないなぁ」と想いました。核家族ということもあり、思い出してくれる親戚が少ないからです。そう考えると少し寂しいような気もしますね。
2. ぜったいに吹替で観て欲しい。最強子役現る!
さてここからは、あまり他の記事では見ない僕なりの見所について言及します。
今回僕は吹替で鑑賞したのですが、結果それが本当によかった。理由は、主人公ミゲルくんの声優である石橋陽彩(ひいろ)くん。
写真ではまだあどけなさの残る13歳の少年ですが、
歌がめちゃくちゃに上手い・・・!
(正直、上手すぎて引くレベル)
声の伸びが13歳のそれじゃないんですよね。鑑賞後にさっそくApple Musicでサントラを聴いてたんですが、やっぱり上手い。英語版も一通り聞きましたが、英語版の声優の歌声よりも惹かれるものがありました。
Wikipediaを見る限り、これがデビュー作とのことですが、これからの活躍が約束されていると思います。石橋陽彩くん、覚えておこう!
3. 音楽という、空間と時間を超える表現方法
最後に、僕がこの作品を観て大泣きした理由についてお話しします。それは、やはり音楽です。
「音楽」とひとくくりに言いました。この作品を彩る楽曲は、主題歌をはじめすべて素晴らしい曲ばかりでした。しかし今回僕が訴えたいのは、この作品が「音楽そのものの素晴らしさ」を改めて教えてくれたことにあります。
『リメンバー・ミー』には、音楽が様々な形で登場します。登場人物たちにとって、音楽は時に商売道具であり、救済してくれるものであり、忌み嫌う対象であり、でもずっとそばにあったものであり、家族への愛の形でもある。
音楽は、あらゆる表現方法の中で「空間と時間を超えることのできる最も身近な存在」なのだと思いました。それは言語を超え、歴史を超えて紡がれていくからです。もしかすると、この映画にあるようにこの世とあの世さえも超えていくのかもしれません。
僕はこれまで音楽と一緒に生活してきました。高校、大学時代からの友人の多くは音楽を通じて出会った仲間たちです。音楽が素晴らしい出会いを作ってくれたし、人生に彩を与えてくれました。それはきっと、これからも変わらない事実なんだと思います。
そんなことを、今回の代表曲である「リメンバー・ミー」が改めて教えてくれたように思います。劇中、ちょうどよいタイミングで流れるこの曲。それでいて、歌詞もなかなかに切ない。ストーリーの良さも相まって、ラストシーンでは思わず号泣してしまいました。
ちなみに、家に帰って久しぶりにギターを手に取り「リメンバー・ミー」の弾き語りを練習してみました。観終わって数日経ちますが未だに涙が出てきます。きっと涙腺の蛇口がぶっ壊れてます。このまま花粉が全部流れ出てくれればいいのに!!
【小話】自分の先祖のことを調べてみよう!
以上、この映画の魅力を若干アツく語ってしまいましたが、もう一つ触れておきたいことがあります。それは「自分の先祖の調べ方」について。
僕は祖父より上の先祖のことをあまり知りません。苗字が「田中」なので、正直大した家系じゃないんだろうな〜と思って(全国の田中さんに失礼)、あまり深く知ろうとしていなかったんですが、今回の映画を観て自分のルーツに興味が湧いてきました。
気になって検索してみると、どうやら誰でも200年くらいまでは家計を遡れる可能性があるらしいんです。
調べ方はシンプルで「戸籍謄本(こせきとうほん)」を役所で取得すればOK!
まず、自分の父母の戸籍謄本を取得すれば、結婚前の本籍が分かります。そして、その本籍からさらに父母の結婚前の本籍を調べ、さらに祖父母の結婚前の本籍を調べ・・・という形でいけるところまで行く、という流れです。
これだけ見るととても簡単そうですが、あくまでも本籍地でしか取得できないらしいんです。つまり、僕の母は徳島県出身なので、東京に住む僕は四国までいかなければ調べられないということ。これはなかなか大変ですね・・・!
幸い父方は関東なので、まずは父方の家計を追ってみようかなと思っています。自分の先祖にどういう名前の人がいるのかを知るだけでも面白そう。何か発見があったらこの記事に追記してみますね。
(ちなみに、家計調査をやってくれるサービスもあるみたいですね。世の中なんでもビジネスになるんだなぁ。)
結構簡単に自分のルーツを辿れるみたいなので、皆さんも余力があればぜひチャレンジしてみてください!
勝手に関連作品 〜先祖との奇妙なひととき〜
「タイムスリップして、いい関係になった人物が実は自分の先祖だった 」的なストーリーって、どこかで見た記憶があるんですが、思い出せません。。今回は、それに近しい作品をピックアップ。
1. 流星ワゴン
重松清先生の作品で一番好き。ドラマ化もされましたね。
「先祖」という訳ではないんですが、自分と同い年の父親と一緒に、過去に戻って失敗をやり直す。というストーリーです。重松先生の作品はあたたかいストーリーが多くて、この作品もほろっと泣けるそんな小説になっています。
2. ドラえもん
すっごく記憶があいまいなんですが、のび太の先祖って結構出てきましたよね?だいたいがダメ男みたいな設定で。
すごいなぁと思うのが、それだけダメ男でも全員結婚して子孫を残しているということです。最後には結婚できていることを考えると、やっぱりのび太は世の中の男性に希望を与えてくれる存在なんだと思います!!
最後に
いかがでしたでしょうか。僕は映画を観る時に趣味で「5段階評価」をつけているんですが『リメンバー・ミー』は文句なしの5点満点でした!
これまで記録しているのがだいたい300作品くらいあるものの、5点満点はこれで8作品目です。それくらい、自分にとって大事な作品になりそう。皆さんも、時間があればぜひ劇場で吹替版をご覧いただければと思います!